鈴木園子の父親である鈴木史郎の兄にあたり、鈴木財閥の相談役で72歳のお爺ちゃんです。姪っ子にあたる園子からは『次郎吉おじ様』と呼ばれています。鈴木治郎吉は世界ハンバーガー早食い選手権やゴルフのヨーロッパオープン、ヨットのUSAカップなど様々な大会で優勝した経験を持っている文武両道なキャラクターです。

その他にもエベレスト登頂や人力飛行機世界一周旅行などお金持ちの娯楽を満喫しています。ちなみに鈴木次郎吉が飼っている愛犬の名前は『ルパン』です。アニメ、映画にも登場する犬で帽子をかぶり、ゴーグルをつけている個性的な犬です。人懐っこい上賢く、鈴木治郎吉に従順にしたがっています。コナンくんにも懐いている可愛らしい犬です。

鈴木次郎吉が登場する回にほぼ登場するのが怪盗キッドです。人力飛行機世界一周を成し遂げたとの同時に怪盗キッドの事件が発生し、怪盗キッドに新聞の一面・二面を取られてしまってから鈴木次郎吉は怪盗キッドにただならぬ恨みを持っています。そのためわざと高額なお宝を購入しては怪盗キッドに挑んでいますが、まんまと盗まれ江戸川コナンによってそのお宝は無事取り戻されています。

豪快で活発な喋り方をするキャラクター・鈴木次郎吉の初代声優を担当していたのは永井一郎さんです。永井一郎さんといえば『サザエさん』の磯野波平や『ドラゴンボール』のカリン様・鶴仙人などです。

吹き替えでは『ハリー・ポッター』のアルバス・ダンブルドアや『トイ・ストーリー』のスリンキー・ドッグなどの代表作が有名です。永井さんは2014年に亡くなられ、鈴木次郎吉の後継として富田耕生さんが抜擢されました。

永井一郎さんの後継に選ばれ鈴木次郎吉の新たな声優担当となったのが富田耕生さんです。富田耕生さんといえば初代ドラえもん（日本テレビ版）の声優として有名ですが、その他にも『平成天才バカボン』のバカボンのパパや『ゲッターロボ』の早乙女博士などが有名作です。

富田さんは鈴木次郎吉の声優になる以前から時折名探偵コナンに声優として登場していました。

鈴木次郎吉が初めて登場したのが原作が44巻、テレビアニメ版で356話です。その後は515話、537・378話、585話～587話、627・628話、701～704話、724・725話、746・747話、774話、887・888話に登場しています。

そして劇場版名探偵コナンに登場する際も鈴木次郎吉の財宝を怪盗キッドが狙ったり事件で財閥の建築物が爆破されたりと、最近では爆破される為の建造物なのではないかと言われるほど鈴木次郎吉のお金が無駄に使われています。

鈴木次郎吉はまだ登場回が多くないため、台詞そのものが少ないので名言という名言はあまりありません。ただ、名言と言えるかはわかりませんが、2010年4月に公開された映画「天空の難破船」(ロスト・シップ)に鈴木治郎吉が登場しています。

映画はコナンくんや鈴木治郎吉の宿敵ともいえる怪盗キッドとの直接対決です。大空を飛ぶ飛行船を舞台に、細菌テロを思わせるミステリーが始まります。そんな中、鈴木治郎吉は「なーに、たとえ日本のどこで細菌がバラまかれようがこの飛行船に乗っていれば大丈夫じゃ」と自信満々に言っています。大富豪であるゆえに、言える言葉ですね。

今回は名探偵コナンの鈴木次郎吉についてご紹介させていただきました。アニメでは時々しか登場しないキャラクターではありますが、映画にメイン人物として登場することも多いです。有り余るお金と地位などがあるため、やることが全て異次元レベルです。

たとえ、いくら建築物を破壊されても、また建ててしまう根気の良さが魅力的なキャラクターと言えるでしょう。今後、鈴木次郎吉がどんな活躍をするのか、どんなことをしてくれるおか、期待が高まります。