進撃の巨人の本編にアルミンが登場したのは、進撃の巨人・単行本1巻のことです。以下進撃の巨人のネタバレに触れる内容になるため、注意してください。主人公のエレンは壁外で活躍する調査兵団に憧れを持っていました。また、平和とは言え壁内で飼いならされている状態にあることには疑問を持ち、いつしか調査兵団となり、自由を手に入れたいという夢を抱いていました。

ただ、命を高い確率で失うことになる調査兵団を志望することに母親カルラは反対します。父親のグリシャは好奇心は抑えきれないと告げ、その日の夜に自宅の地下室を見せてやろうとエレンと約束し、地下室の鍵を渡します。自宅の地下室は秘密があるようで、エレンは幼い頃から気になっていたため、その言葉に喜びました。

場面は代わり、1人の少年が同世代の子供からいじめられているシーンに移ります。この少年こそがアルミンであり、そこに駆けつけたエレンやミカサによって助けられます。アルミンは壁外には塩の水に満ちた海があると信じており、いつか3人で海に行こうと昔から話していました。しかしこの考えは異端であるため、アルミンは度々この日のようにいじめられていたのです。また、アルミンは今まで平気だっただけで、いつ壁が破壊されるかわからない…と常に考察していました。

その日のうちにアルミンたちが住むシガンシナ区には、超大型巨人をはじめとした巨人たちに支配されます。エレンは母親と父親を失い、アルミンも一緒に避難した祖父を間引きのために失いました。これを機にエレンたちは調査兵団を目指して進撃の巨人の物語を突き進みます。

進撃の巨人でアルミンは、高い洞察力と考察力によって、周りを引っ張っていきました。そして、可愛さとかっこよさを兼ね揃えた、性別不明の超重要人物として活躍していくこととなるのです。

続いては、進撃の巨人に登場するアルミンの基本プロフィールを紹介していきます。進撃の巨人・本編のネタバレを含む内容になるため、注意をしてください。

アルミン・アルレルトは11月3日生まれ、身長163cm、55kgです。出身地はウォーリマリア南端のシガンシナ区です。進撃の巨人の初登場時は年齢が10歳でした。訓練兵の時点では12歳、調査兵団入団時には15歳、そして現在連載している時点(2021年01月)では19歳となっています。

アルミンは壁外への好奇心を持ち、壁内が平和の間も巨人からの猛攻に危機感を唱えていた人物です。非常に思慮深く洞察力や考察力に優れています。進撃の巨人の物語では、数々の困難を斬新なアイディアや思い切った行動力によって打破していきます。見た目は性別不明と言われるだけあり、太眉に金髪ボブカットヘアの小柄体型で、可愛らしい見た目が特徴的です。

可愛らしい見た目とは裏腹に、行動力や勇敢さを持ち合わせているアルミンの性別はますますどちらなのかわからないと読者たちを惑わせます。そんな中でも読者たちの間では「アルミンは女なのではないか」という噂が立つようになりました。なぜ女だと思われているのか、その理由を紹介していきます。進撃の巨人のネタバレを含む内容になるため注意をしてください。

アルミンが女だと思われる最大の理由は「見た目」だと言われています。小柄な体型に金髪のボブカット、そして中性的な顔立ちは女の子らしさを感じるものであるため、多くの読者は女なのではないかと噂するようになりました。

また、別冊少年マガジン2014年11月号に掲載された進撃の巨人の質問コーナーにて、「104期生の女性の中で、ミカサと一番仲が良い人は誰ですか」というもの質問がありました。これに対し作者の諫山創先生は「ミカサと一番仲が良いのはアルミン」と答えています。

作者の諫山創先生いわく、進撃の巨人の世界にはさほど性別というものは関係ないそうです。そのため、アルミンが男でも女でも問題なく、104期生の中でミカサと最も仲が良いのはアルミンだと答えたようでした。ただし質問内容が「104期生の女性の中で仲が良い人」だったため、アルミン＝女性説はさらに膨れあがることになりました。

また、作者の諫山創先生は自身のブログにて「キャラクターの読み方それぞれで性別決めちゃってもいいと思いますよ」と答えています。これはアルミン同様に性別不明とされているナナバの性別を聞かれた際に答えていたもので、「アルミンとかも女でいけんじゃないすかね」と答えていました。

作者の言葉ということもあり、公式設定では性別がアルミンだと読者の間で話題になることになります。その後もアルミンの性別に関しては考察が行われていたものの、そもそも諫山創先生自身が性別に対してそこまで拘りを持っていません。そのため、明確に公式で性別が示されるまでは「アルミンの性別はアルミン」というのが公式の見解とされることになりました。

進撃の巨人はその人気から、さまざまなコンテンツやブランド等とコラボをしています。その中でも特に話題になったのが2019年に行われた「マイナビpresents第28回東京ガールズコレクション2019 SPRING/SUMMER」のコラボビジュアルです。

アルミンの他のキャラクターはそれぞれ性別がわかるようなコーディネイトをしているものの、アルミンだけは男性か女性かわからないような服装をしています。華奢な体型が際立っているため女性のような雰囲気はあるものの、男性にもこういったファッションを好む人は珍しくありません。

公式の見解やコラボビジュアルを見てもアルミンの性別は不明のまま、読者の間で謎に包まれたものでした。しかし、そんなアルミンの性別も進撃の巨人82話～84話にて男性の可能性がかなり高いと噂されるようになります。以下は進撃の巨人のネタバレを含む内容になるため、注意をしてください。

進撃の巨人82話にて、アルミンは自らを犠牲にすることで超大型巨人を倒す作戦を立てます。これは超大型巨人は消耗戦に弱く、攻撃の際に熱風を出す特徴から見出した作戦です。アルミンは自身が超大型巨人に突撃し続けることで熱風を放出させ、体力が消耗したところをエレンが倒すというものでした。結果的にアルミンの読みどおり、超大型巨人は消耗戦に弱く、アルミンの突撃のおかげで熱風を余分に放出してしまい、エレンに討たれることになります。

しかし、超大型巨人が出す熱風は非常に高熱であり、アルミンは黒焦げとなり死亡したような状態で横たわることになりました。皮や髪なども黒焦げになる過程で全てなくなっているため、アルミンが死亡したのは一目瞭然です。また、この時の黒焦げアルミンの姿を見てみるとかなり腹筋が発達しているのがわかります。華奢だと思わせた体型も意外とがっちりしていたため、アルミンは男なのではないかと噂されることになりました。

黒焦げになり死亡したと思われたアルミンでしたが、進撃の巨人84話にて巨人化の注射を打たれることで生還します。実はアルミンは黒焦げで死亡したと思われたものの、なんとかして生きながらえていました。無事に巨人化の注射が間に合ったことで、アルミンは巨人になりました。超大型巨人の力を持つベルトルトを捕食し、見事黒焦げの死亡間際から奇跡の生還を果たすことになります。

また、巨人化が解けた際のアルミンを見てみると、黒焦げ死亡状態の時に描かれていた腹筋が、より鮮明に描かれていることがわかります。黒焦げ状態の時にはわからなかった胸筋の発達も見られるため、意外とアルミンは筋肉質な体型だということが読者に伝わることになりました。

黒焦げ状態のアルミン、そして生還を果たしたアルミンの腹筋を見る限り、アルミンの性別が女性と考えるのは難しいのではないかと多くの人が考察しています。また、度胸があり冷静で落ち着いた判断ができるところや、自ら率先して行動できるところなどに男らしさを感じる人も多くいます。アルミンの性別は男だと考える人は少なくありません。

進撃の巨人４９話では、アニに恋心を抱いてるベルトルトを騙すため、アニが拷問を受けているという嘘もついています。この時の顔は作者の諫山創先生も「ゲスミン」と称しているほど、ゲスのような顔をしており、今までの可愛らしい印象をガラリと変えたものとなりました。その後もゲスミンと呼ばれるほどに姑息で陰湿な作戦を立てることも増えていき、女性説が囁かれた「可愛らしいアルミン」からはどんどんかけ離れていくことになります。

実はアルミンは進撃の巨人第53話にて、アルミンは女装していたことがありました。進撃の巨人の本編ネタバレに触れる内容になるため、閲覧には注意してください。

誘拐される可能性が高いヒストリアの影武者として女装していたことがありました。アルミンとヒストリアの顔だちは似ているため、アルミンの女装姿は女の子そのものです。予想は的中し、ヒストリアだと勘違いされた女装アルミンは連れ去られることになりました。

ただ、誘拐犯の中にはセクハラを働く者がいて、女装姿のアルミンの身体をベタベタと触れてセクハラをします。誘拐されるだけだと思っていたアルミンは、変態のセクハラ攻撃に焦り、嫌な顔を浮かべていました。しかし、その直後にアルミン、そして一緒に誘拐されたジャンを助けるべくリヴァイたちが駆けつけ、誘拐犯らは捕まることになります。女装したアルミンの貞操は守られることになりました。

リヴァイたちの駆けつけにより助かったアルミンでしたが、アルミンにセクハラを働いていた誘拐犯の1人は「君、本当は男の子なんだってな」「君のせいで俺は、俺は普通だったのに、君のせいで今大変なんだから」と告げられます。セクハラを働いていた誘拐犯は、女装姿のアルミンの可愛らしさに好みが代わり、性別が男の子でも良いというようなニュアンスの言葉を浴びせられてしまうのでした。

ただ、この誘拐犯の「君、本当は男の子なんだってな」という言葉は、初めて進撃の巨人本編でアルミンの性別に言及されたシーンになります。その後もアルミンの性別に関する考察は行われているものの、誘拐犯の言葉、そしてその言葉を聞いた後のアルミンの様子を見る限り、アルミン＝男という可能性は非常に高いと言えるでしょう。

進撃の巨人のアルミンは見た目は中性的で非常にかわいいキャラだと言えます。しかし進撃の巨人本編を見てみると、かわいいだけではありません。誰よりも勇敢で正義感に溢れているかっこいいキャラだということもわかるでしょう。そういったギャップがアルミンの性別を惑わす理由にはなっています。

しかし、アルミンが魅力的であることには変わりありません。今後も進撃の巨人の超重要人物として、活躍してくれることでしょう。