日本のちょうど真ん中あたりにあり、昔から東西の文化がぶつかり合う場所でもあった岐阜県。そんなこともあり、岐阜県民は特別な偏りがなく、保守的で柔軟性のある人が多くいます。内陸県のために四方を山に囲まれ、昔からじっくりコツコツと地域の発展に貢献してきた岐阜県民は、派手さはなく排他的な面もありますが、仲間意識が強く勤勉で真面目な性格です。

2000年シドニーオリンピックの金メダリストでQちゃんの愛称で親しまれている元陸上競技選手の高橋尚子さんは、岐阜県岐阜市出身です。げ内ではスポーツキャスターやマラソン解説者として活躍されています。

俳優の綾野剛さんも岐阜県出身です。映画『新宿スワン』やドラマ『コウノドリ』など数多くの話題作に出演していて、その色気で多くの女性を魅了しています。同じく俳優の山田孝之さん、内田朝陽さんとバンド"THE XXXXXX"も結成しています。

タレントの清水ミチコさんは岐阜県高山市出身です。『モノマネ女王』としても有名で、桃井かおりさんや平野レミさんのモノマネなどをしています。日本最大の野外ロックフェスティバルであるROCK IN JAPAN FESTIVAにも出演するなど幅広く活躍されています。

小説家の朝井リョウさんは岐阜県垂井町出身です。2013年に『何者』で直木賞を受賞し、平成生まれ初の直木賞作家として話題になりました。『桐島、部活やめるってよ』『チア男子!!』など数多くの作品が映画化され人気を集めています。

岐阜の人は真面目と言われています。仕事に対しても責任感を持ちしっかりこなしていく人が多く、とても勤勉です。

岐阜県民は自分に対しても他人に対しても、見た目の派手さや流行よりも生活自体の充実度や中身の堅実さを重要視する傾向があります。岐阜県は山に囲まれている地域でもあるために、自然の脅威と隣り合わせの生活を続けてきた県民で、今の生活を維持することを大切にしてきました。そのような背景が堅実さに繋がっていると言われています。

岐阜県民はコツコツと努力できる忍耐強さを持っています。何か問題が怒ってもすぐにヒステリックになるようなことはなく、一つ一つじっくり解決していきます。

岐阜の人は現実的で地に足がついたタイプの人が多く、物事も合理的に考えていきます。無駄を嫌い効率を重視する人も多く、見た目の派手さやその時々の流行りなどよりももう少し本質的な部分を好みます。

岐阜県民は身内にはとても優しい反面、身内以外にはすぐには信用せず慎重になります。なかなか信用しないので、岐阜県民を営業相手にする時にも時間がかかると言われています。

岐阜の人は保守的で新しい事に挑戦することが苦手で、今までの慣習や伝統を好む傾向にあります。仕事で上司の立場になった時にもコツコツと真面目に仕事をこなしていったり部下の話をじっくり聞くことは得意ですが、新しいやり方を取りいれるといったことは苦手なので、職や状況によっては少し厄介に思われてしまうこともあります。

ガツガツせず穏やかで真面目な岐阜県民は聞き上手な人も多く、人付き合いが良いという特徴があります。困っている仲間がいたら放っておけない心優しい県民性を持っています。冠婚葬祭など人生の節目の行事についても豪勢に行うことが多いです。ただ一方で、軽いノリやおだて、悪口は苦手なので、そのようなタイプの人とは一定の距離を保つ傾向にあります。

岐阜県民は権威に弱い面があり、先輩・上司などとの上下関係をしっかりわきまえ、重んじていて礼儀正しい優等生タイプです。ただ一方で、先輩・上司の言ったことは絶対！なんて極端な考えにもなりやすい面も持っています。

岐阜県の方言には「〜や」「〜やろ」「〜やよ」など「や」を語尾につけることが多く、他県民には多くみられない特徴のために、「や」言い過ぎと言われがちです。けれども「や」がつくことで響きが柔らかくなるので、他県民からも実は人気の高い方言なんです。

大ヒット映画の『君の名は。』をはじめとして、『氷菓』『聲の形』『ひぐらしのなく頃に』『僕らはみんな河合荘』など数々の人気アニメの舞台となっている岐阜県。アニメ好きにとってはどれも名作揃いなので羨ましい反面、岐阜県民は「アニメの聖地ってことくらいしか誇れることない…」なんて自虐の声も…。

岐阜の名産といえば、美濃焼、美濃和紙、岐阜提灯、岐阜うちわ、飛騨牛、赤かぶと、なんだか渋いものばかり。観光地も白川郷に下呂温泉に新穂高ロープウェイ…って、あれやっぱりなんだか渋い？とにかく渋い県が岐阜県なんです。

岐阜県民の中で今も語り継がれている話といえば、「ミッキー池ポチャ事件」です。これは過去に岐阜からの修学旅行生がディズニーランドでミッキーを池に水没させてしまったために、ディズニー出禁になってしまったと言うもの。真偽は不明ですが、今でも都市伝説のように岐阜県民内で語り継がれています。

保守的な岐阜県民は、恋愛においても消極的です。すぐには人を信用せず打ち解けるまでに時間がかかるので、友達としての時間をおいてから恋愛関係に発展することが多いです。岐阜県民と恋愛をするためには、待ちの姿勢ではなかなか距離が縮まないので、積極的なアプローチをすることが成功のポイントです。

少し意外ですが、岐阜の男性は国際結婚率1位です。お隣の愛知県の自動車工場などにたくさんの外国人がいるために外国人と出会う場も多く、外国人から積極的にアプローチされることでぐっと距離が縮まるので、国際結婚が多いと言われています。

現実的で真面目な性格の岐阜県民は、結婚してからも堅実な家庭を築きます。そもそも地に足がついた人を好む傾向にあり、浮気や不倫など浮ついたことを嫌います。ただ一方で、性にも消極的な傾向があるので、堅実で安定した家庭を築きながらも夫婦生活にはやや不満がでがちです。

ここまで岐阜の県民性についてご紹介してきましたが、最後に「岐阜県民は冷たい、悪い」なんて一部で言われてしまうことについて、その理由について考察していきます。

岐阜の人たちは基本的にはとても人付き合いが良いのですが、それはあくまで身内や仲間に限っての話。初対面などではなかなか打ち解けることが出来ず、本心を明かしません。そういった県民性が、他県民にとっては冷たい・悪いといった印象に繋がってしまっているようです。

岐阜県民は保守的な人が多く、なんでも進学・就職など多くのことを地元で済ませる人が多い傾向にあります。県外へ出ていかない分、岐阜独自のローカルルールが根付いているため、岐阜県に引っ越してきた人などにとってはその価値観の違いに戸惑ってしまい、冷たい、悪いと感じてしまいやすいようです。

岐阜県は他県と比べても地味と言われることが多く、岐阜県民はもはや自虐的です。そんな自虐的な姿が卑屈で冷たい、悪いといった印象に繋がってしまうことも少なくないようです。

岐阜県民は、親しくなるために時間がかかりやすい傾向にあるため、冷たい・悪いといった印象に繋がりやすい面もありますが、真面目で勤勉、そして仲間意識が強い県民で、時間はかかりますが親しくなればなるほど頼もしい存在になります。ぜひ岐阜県民と知り合った際には、じっくり時間をかけてコミュニケーションをとってみてくださいね。

いかがでしたか？岐阜の県民性について、特徴やあるある、恋愛傾向をご紹介しました。真面目な県民性で渋い名産品も多い岐阜県。ただ一方で、アニメの聖地という意外な一面もありました。自然豊かで素敵な景色が多いからこそ、アニメで描かれることが多い岐阜県。ぜひリラックスしに訪れてみてはいかがでしょうか。