本部以蔵は、『グラップラー刃牙』に登場する柔術家です。実践型柔術「本部流柔術」の師範であり、かつて地上最強の生物である範馬勇次郎と戦い、敗北した過去を持つ男です。本部以蔵は50歳を超えており、筋骨隆々な格闘家たちが多い『グラップラー刃牙』のキャラクターにしては、少しぽっちゃりした体型をしています。本部以蔵は、どんな手段を使おうとも勝てば良い、という思想の持ち主です。

本部以蔵は「公園の最強生物」と言われています。その理由はそのままで、公園で闘うと戦闘力が跳ね上がるからです。本部以蔵は、柳龍光やジャックハンマー、そしてあの範馬勇次郎とも公園で闘い、勝利もしくは敗北するも奮闘しています。

登場当初は最大トーナメント1回戦で敗退し、雑魚キャラ扱いだった本部以蔵。夜の公園で柳龍光を翻弄する本部以蔵の姿を見た読者は、大変驚いたようですね。

「超軍人ガイア」は『グラップラー刃牙』に登場した自衛隊最高戦力5人組のひとりです。衛生兵ノムラのもうひとつの人格であり、残虐なサディストであるこのガイアが、実は本部以蔵の弟子であったことが判明しました。

ガイアのあらゆる攻撃を容易くかわすことができる本部以蔵を、ガイアは尊敬しています。本部以蔵とガイアが実戦形式の組手を行った際も、本部以蔵にかかればガイアが子供扱いされます。あっという間に無力化され、実力の差を見せつけられました。

本部以蔵の見せ場とも言える闘いをひとつ紹介します。クローン人間として現代に甦った、宮本武蔵と本部以蔵との対戦です。本部以蔵は自分の技術、武器を総動員して闘いました。本部以蔵は毒入りの酒瓶で宮本武蔵を殴りつけ、倒れ込んだところに爆薬まで投げつけるという徹底ぶりを見せます。

卑怯にも見えますが、本部以蔵がこうまでしないと勝てないのが宮本武蔵です。宮本武蔵の強さは化け物じみており、どんな攻撃を受けても倒れず、逆に本部以蔵の急所を次々切り裂きます。

あの柳龍光を追い詰め宣ったこのセリフで本部以蔵の有名な名言です。自分の肉体のみを信じて闘えと言いつつも、そういう本部以蔵は普段から武器を使い放題ですよね。しかもこのときも日本刀を持っています。読者の誰もがツッコミたい衝動に駆られた名言ではないでしょうか。

『グラップラー刃牙』本部以蔵についてご紹介しました。本部以蔵はルールが定められた闘いでは本領発揮できませんが、ルール無用の実戦であればそれなりの強さを発揮することができるのです。今後も本部以蔵の活躍を見ていきたいですね。