ジン=フリークスについて
ハンターハンターのジン=フリークスは主人公ゴンの父親で作中のハンターの象徴ともいえる人物です。 ハンターハンターの初期から写真や回想場面などで登場していましたが、選挙編でようやく姿を見ることができました。
ジンは世界でも有数の念能力者と言われています。 ただ、実際の戦闘の描写はほとんどなくどの程度の強さなのかはまだ未知数です。 作中の様々な描写からジンの実力がどれほどなのかを考えてみました。
ジン=フリークスとは?
ジン=フリークスは十二支んメンバーの一人で二つ星(ダブル)ハンターの称号を持ち、ハンターとしての実力はトップクラスです。存在を知らない者はいないほどの有名人ですが謎が多い人物で必要以外に人前に姿を見せることはほとんどありません。
遺跡ハンターとして世界を飛び回り様々な分野で業績を残しているジンですが、本来三つ星ハンターに値する資格があるにもかかわらず申請が面倒でしないなどめんどくさがり屋な一面があります。
自己中、破天荒だとジンのことを嫌っているハンターは多いようですが芯のある考え方や人柄に惹かれ慕うものもたくさんいます。
掴み所のない人物ですが、物語が進む中で少しずつどのような人物なのかが明かされていきます。
ジン=フリークスがゴンに出会うまで【作品初期】
ハンターハンターのジン=フリークスは主人公ゴンの父親ですが物語の当初から写真や回想場面などでは登場しています。 ゴンは一度も姿を見たことがないジンのことをジンの弟子のカイトと会って話を聞くうちに、自然とジンに憧れてハンターを目指すようになりました。
ジン自身はほとんど登場しませんが、ハンター試験後に試験官のサトツからジンの遺跡発掘のエピソードが語られています。 息子のゴンを置き去りにしたダメ親というイメージがある一方で、後輩に尊敬される偉大なハンターとして描かれています。
ゴンが念能力を覚えた頃、ジンはゴンに向けて自分に会いたいなら捕まえてみろというようなメッセージを残していました。息子が自分を見つけられるかどうかゲームのように楽しんでいるところがジンらしいです。
ジンからのメッセージの後ゴンは少しでもジンに近づくために、ジンが製作者の1人である「グリードアイランド」というゲームを入手する目的でヨークシンのオークションに向かうことになります。
ジン=フリークスがゴンに出会うまで【グリードアイランド編】
友人のキルアと共にヨークシンのオークションに参加したゴンですが、 そこではグリードアイランドを手に入れることはできませんでした。 しかし、グリードアイランドの持ち主主催のプレーヤー選考会に無事合格してゲームのプレイ資格を獲得します。
グリードアイランドの世界へ突入したゴンとキルアはゲーム途中第2の師匠のビスケと出会い更に成長していきます。 ビスケはグリードアイランドを正しい手順でプレイすれば、ハンターが確実に成長できるゲームだと評価していました。
グリードアイランドの中にはジンの仲間であるレイザーが登場しますが、元凶悪犯の彼を改心させ仲間にしたジンの器の大きさを感じ取ることができます。あまり良い親とは言えないジンですが、ゴンを強くするという息子への愛情が確実に感じられる演出となっていますね。
ジン=フリークスがゴンに出会うまで【キメラアント編】
ジンに会うためにグリードアイランドクリア後の賞品のカードを使ったゴンですが結局ジンに会うことは叶わず、ジンの弟子のカイトのもとへ飛ばされました。キメラアント編では長期間ジンのエピソードは描かれていません。
キメラアント編終了後にようやくジン本人が登場しています。その時のゴンは念の誓約で廃人となり意識が戻らない状態になっていました。それでもジンがゴンに会いにいくことはなかったのですが「アイツは死なねえ」とジンは言い続けています。
何らかの考えがあってのことなのか、無責任な息子への信頼と取るのかでジンの評価はだいぶ変わってくると思いますが、事態を把握していてゴンは助かると確信していたようにも見えます。 パリストンが言っていたことを考えると、ジンはアルカの能力も知っていたのではないでしょうか?
ジン=フリークスがゴンに出会うまで【会長選挙編】
会長選挙が終わった直後にジンは一命を取り留めたゴンに見つかり初めて対面しました。ジンは改めて世界樹上でゴンと待ち合わせて再会し、ゴンはジンに会うという夢が叶ったのです。
ハンターハンターの大きなテーマでもあった主人公が父親を探す物語が完結したことになります。 転換期を迎えたハンターハンターですが 主人公のゴンは念能力を使えない状態で物語からフェードアウトしてしまいます。
その後ジンは暗黒大陸に向かうことになり、今後のハンターハンターはその冒険が描かれることになりそうです。 連載が進むのが遅いので時間がかかりそうですが、ようやくジンの強さや念能力を見ることができると期待がもてます。
ジン=フリークスの念能力
ハンターハンターのジン=フリークスの念能力に関しては「世界で五本の指に入る」とネテロに評価されています。しかし今のところ、レオリオの放出系念能力をトレースするという能力の他にどんな念系統や能力を持っているのか全く分かっていません。
一度食らった打撃系の能力は大抵コピーできることや、オーラをイボにして操作し動かす向きや形、大きさを自由自在に変えて操っている描写もありました。
ハンター専用のサイトでは特質系の能力者?と書かれていたり、ビヨンド陣営でウサメーン自身がボコボコにされるイメージを体感させられていることから変化系とも考えられますがいずれ明らかになってくるでしょう。
ジン=フリークスの実績
念能力者として非常に高く評価されているジン=フリークスですがハンターとしての功績も相当なものです。 二ツ星(ダブル)の遺跡ハンターなのですが、本来なら三ツ星(トリプル)ハンターの実力を兼ね備えているのです。
トリプルハンターになるには歴史的な発見や世界的な偉業を複数達成が条件で世界に10人程度しか存在していないことを考えるとジンの実績の凄さが分かると思います。 しかし、面倒だからとトリプルへの申請を行わずダブルハンターに留まっているところはジンの性格をよく表しています。
遺跡発掘やジンのやり方が遺跡管理マニュアルとして活用されているなど大きな実績以外で、ジンのハンターとしての真摯な仕事ぶりにサトツは感激していました。
ジン=フリークスは強いのか?
ジンは念能力者として優れていて世界で五本の指に入ると言われていますが、実際打撃系の念能力をコピー出来る描写を見るだけでもジンの力は相当強いと思われます。選挙戦ではギャグシーンとはいえジンの悪口を言ったハンター達を一人でボコボコにしていました。
また、ビヨンドの仲間に会いに行った時にも寸止めパンチ一発でウサメーンを黙らせたり ウサメーン自身の顔面がぐちゃぐちゃになる幻を見せるなど他のハンターとの格の違いははっきり見られています。ヒソカが会いに来ていることもあり、ジンが強い可能性は非常に高いと言えるでしょう。
ジン=フリークスの念能力予想について
現時点でジンの念能力についてはいろいろな予測はされていますが全く持って不明です。戦闘場面としてはレオリオの放出系打撃技のトレースをしたり、ウサメーンに対してボコボコにされるイメージを持たせる描写があります。
グリードアイランドでリスキーダイスという運を操作するアイテムが登場することからジンは運を操作する念能力ではないかと言われています。弟子のカイトのクレイジースロットはギャンブル性のある能力ですし、 選挙編の際に競馬用語を使っていることも考えると、ジン自身の念能力もギャンブル性の強いものかもしれません。
ハンター専用サイトのグリードアイランドの情報の中に「特質系の能力者?」という書き込みがあり、グリードアイランド製作者の中に特質系の能力者がいる可能性がほのめかされています。
ハンター協会会長から世界で5本の指にはいる念能力者と言われている程なら全系統に精通している特質系の可能が高そうです。また、ヒソカのオーラ別性格分析でも特質系は「個人主義者カリスマ性あり」とされていてまさにジンに当てはまっていそうですね。
ジン=フリークスはカイトの師匠
ハンターハンターの第一話で登場しゴンの恩人になったカイトですが、 カイトはジンの弟子でもあります。もともとスラム街の路地裏で犬と一緒に生活していた浮浪児でした。しかしジンとの出会いにより自身もプロのハンターを目指すようになったのです。
新アニメ版ハンターハンターでは原作では描かれていないジンとカイトの出会いが描かれています。カイトの念能力「気狂いピエロ(クレイジースロット)」は、スロットの出る目で使える能力が変わります。
カイト本人はクレイジースロットを「まったくもって使いづらい」と評価していますが、自分の念能力をこんな風に言うのはカイトに念能力を教えたのがジンだからだと思われます。ジンを尊敬しているカイトですが、クレイジースロットの能力に関してはジンの性格や趣味が反映されているためなのか結構不満があるのかもしれません。
ジン=フリークスとパリストン=ヒルの因縁
ハンターハンターのジンと元ハンター協会副会長のパリストン=ヒルとの間には深い関わりがあるようです。 暗黒大陸渡航でビヨンドの探検隊に参加することにしたジンの目的はビヨンドへの協力とパリストンへの抑止と言っています。
パリストンは自分が楽しむためにならどんな恐ろしいことでもしそうな危険人物ですがジンがここまで警戒するのは過去に何かがあったことを想像させられます。ジン自身パリストンとは複雑な因縁があると言っているのでそのことに原因があるのかもしれません。
ジンのことをパリストンは敵として信頼していると語っていて本当に信頼をしているような態度を取ります。さらに、ジンに構ってもらうのを待っていたとも話しており非常に屈折している感情を抱いているようです。 暗黒大陸編で2人は確実にぶつかり合うことになるでしょう。
ジン=フリークスは浦飯幽助に似ている?
ハンターハンターのジンは幽遊白書の主人公の浦飯幽助に似ているとよく言われています。 まず外見がかなり似ていて、性格も幽助は喧嘩好きの不良で自分の好きな道を進んでいくところと、ジンも好きなことしかしてこなかったというところが同じようなタイプと思われます。
幽助は戦うこと自体好きなので、敵も幽助に巻き込まれて戦うことを楽しんでいます。この点も自分の好きなことをする時に周りを巻き込んでしまうジンと同じだと考えられるでしょう。
また、幽助とヒロイン蛍子の関係もジンとミトの関係によく似ているため、ジンは幽助の成長した姿のようにも見えます。他人にバカとよく言われるところも共通点としては同じですがジンは相当な頭脳派なのに対して幽助はテストの点数も相当悪くそこまで頭は良くありません。
ジンはハンターハンターの中で最も頭が切れると言う意見もありますが、幽助はあまり難しいことは考えない性格で勘がよく物事の核心をつくことはむしろゴンの性格に近いでしょう。
ジン=フリークスの名言
それじゃ頼んだぜ!レイザー!!
グリードアイランド編で登場したジンの仲間のレイザーはもともとはジンに捕まった死刑囚でした。 その後ジンに雇われたレイザーはグリードアイランドで放出系のシステムを任されます。死刑囚相手に自分が作るゲームの話を何時間も夢中で話すジンはその中で自分の息子と戦わせようとします。
そんなジンのことをレイザーはイカれていると思いますがそれと同時にうらやましいとも感じていました。俺の息子が来たら遠慮なくぶっ飛ばせと言うジンにレイザーは「殺してもいいってことかよ?」と聞きます。対してジンは 「なめんなよ。オレの息子だぜ?」との返答でした。
「それじゃ頼んだぜ!レイザー!!」と、生まれて初めて自分の名前を呼んでもらえた気がした、自分を信じてくれる人間が世界に1人でもいれば救われるとジンが教えてくれた、後にレイザーはそう言っています。
ジンは相手がどんな人間であってもそれに値すると思えば無条件に受け入れて信頼することができる人間なのです。 これこそがジンの魅力であり、危ういところを含めてその性格は息子のゴンにしっかり受け継がれていると思います。
狙った通りに獲物が動けばハンター冥利だろ?
ネテロが死んだ時ジンは誰よりも早く駆けつけています。「狙った通りに獲物が動けばハンター冥利だろ」と会長を決める選挙選を行う前にビーンズに言った言葉です。そして抜け目なく会長選を操る準備をしていました。
ジンは会長選のルールを自分の好きなように決めるため用意周到に仕掛けをして十二支んメンバーの思考を操作します。 おそらくパリストンはこの辺りのことを見抜いていそうですが、見事にジンの狙い通りにことが運んでいきました。
この時点で会長選の結果すら予想していたのではないかとの意見も見られましたがジンの思考操作能力と先の展開を予想する力は恐るべきものです。 このセリフにはジンのハンターとしての在り方が表れていると思います。
ハンターハンターは心理戦や頭脳戦なども物語の重要な要素になっている漫画ですから、そういった意味でもジンの強さは疑いようがないと言えるでしょう。
大切なものはほしいものより先に来た
ジンと一緒に王墓に入ったその時の仲間は今でも無償でジンに協力し、法人の役員をしながら生きた情報を知らせてくれるそうです。 そんな仲間たちと出会えたことに比べたら王墓に真実もただのおまけにすぎません。
ジンは仲間との絆を大切にしていて、純粋に王墓の真実が知りたいという理由で見返りを求めず協力しあった仲間たちと握手した瞬間がうれしかったと語っています。 調査の為になけなしの生活費を寄付した人もいたとのことです。
「大切なものはほしいものより先に来た」、ゴンと世界樹であったジンはそのように自分が本当に欲しかったものについて話しています。
ジン=フリークスの声優について
旧アニメ声優
旧アニメ版ハンターハンターでジン=フリークスの声優を担当したのは東地宏樹さんです。 東地さんは日本大学芸術学部演劇学科卒業後は舞台俳優を中心に活動していました。
声優としては映画の吹き替えの仕事が多く、初めて映画の吹き替えをしたのは、「アンナ・マデリーナ」で主演の金城武さんの声を担当しています。アニメでは「テルマエ・ロマエ」のマルクスや「七つの大罪 戒めの復活」のエスタロッサなどを演じている他、ゲーム会社トライエースへの出演率も非常に高いです。
新アニメ声優
新アニメ版でジン=フリークスの声優を担当したのは小山力也さんです。 現在声優やナレーターで活動していますが、かつては俳優としてドラマや特撮作品へも多数出演していました。「仮面ライダーBLACKRX」のメインキャラ「霞のジョー」役で出演していた事は有名です。
声優として有名なのが海外ドラマ「24」のジャック・バウワーの吹き替えが代表的な作品になっています。その他「名探偵コナン」の2代目毛利小五郎役の声優としても活躍されています。それ以前から小五郎の探偵仲間役や「Fate/Zero」の衛宮切嗣、「はじめの一歩」の 鷹村守役など代表作は多数あります。
ジン=フリークスはパズドラにも登場
ハンターハンターのジン=フリークスは「パズドラ」と「HUNTER×HUNTER バトルオールスターズ」のコラボキャラクターとしても登場しています。 バトルオールスターズのアプリをダウンロードするとパズドラでジン=フリークスを使用することができました。
このキャンペーンの期限は2015年8月9日午後11時59分まででした。 アプリをダウンロード後にチュートリアルをクリアするだけで簡単に使用できるキャラクターだったのですが、それほど使い勝手は良くなかったようでネットでの評価はいまいちでした。
ジン=フリークスは一流の最強ハンター
ハンターハンターのジン=フリークスについてご紹介してきました。ジンは息子思いで頭脳や念能力はハンターハンター最強クラスの人物であることは間違いありません。その強さもっとを見ることができるまではまだまだ時間がかかりそうですが暗黒大陸編でジンの活躍、そして実力が披露されることでしょう。