『名探偵コナン』に登場する京極真とは杯戸高校空手部主将の18歳で毛利蘭の親友である鈴木園子の彼氏で、身長は184センチメートル、体重は79キログラムで通称『蹴撃の貴公子』と呼ばれています。他にも欧州空手道王者選手権の実況では『孤高の挙聖』と呼ばれ、園子のおじの次郎吉には『世界最強の防犯システム』と言われています。

外見は褐色の肌で空手をしないときは眼鏡をかけていて、実家は静岡県で「瓦屋旅館」という宿を経営していて、夏休みは実家に帰省して家業を手伝うなどと孝行息子な一面もうかがえます。現在は渡米中でしたが、なにかと日本に帰ってくることがあるようです。

日本には自分以上の強さを持った空手の強者がいないと分かった時点で渡米し、さまざまな強者に挑戦していくという非常に高い向上心を持っていることが分かります。しかし、園子が危険にさらされていると察知した時には試合を放り出して助けに行くなどと言った一面もありました。

格闘家ならではの洞察力や観察力を持っていて、怪盗キッドと対峙した際にはキッドが園子になりすましていたことに気付いたり超人的な戦闘力でキッドを驚愕させていました。

作中では武器を持ったヤクザ50人以上を蘭と共闘して全滅させた際には、空手の達人と言われている蘭でさえも疲れれて木にもたれますが、京極真は1人平然と立って居ました。また、蹴込で日本刀を両断するといったシーンもありました。

『名探偵コナン』の中では蘭、小五郎、平次、和葉、世良などさまざまな強いキャラが沢山登場しますが京極真は群を抜いて強者キャラと言えます。

登場するたびに驚異的な能力を見せていることから『出てくる漫画を間違えている』などと突っ込まれてしまうこともしばしばあります。作者でさえも自身の作品の登場人物の中で素手の殴り合いをさせたら京極真がダントツトップです。

ファンの間では、素手でもトップクラスを誇る赤井秀一や安室透さえも凌駕すると思われていて、強敵である黒の組織さえも一対一の素手なら全滅できるのではないかとさえ言われています。

『名探偵コナン』に登場する鈴木園子とは、毛利蘭の親友で工藤新一とは同級生の女子高生で、鈴木財閥の令嬢であり、財閥らしく優雅な生活を送っていますが学校や蘭たちと接するときは気さくでサバサバした一面もあります。

毛利小五郎に負けず劣らずの単純・お調子者でコナンの事件解決の際には眠りの園子にされることもしばしばあります。スタイルも悪くなく顔も美人な顔立ちですが、単純・お調子者の雰囲気が災いし、男性はいつも一緒にいる蘭に目が行ってしまいがちです。なぜか犯人に狙われるのは園子の方が多かったりもします。

財閥故に別荘をいくつか所持していて作中で蘭たちを連れてくることもありました。また、著名人のパーティーに招待されることも多々あり、その度にコネで蘭やコナン達を同席させています。とても友人想いで、親友の蘭に対しては蘭のためなら何でもしようという姿勢が伺え、京極真にもそこを見初められました。

流行に敏感でミーハーなため園子の趣味などにいつも連れまわされる蘭やコナンですが、蘭はあまり気にする様子はなくコナンがいつも呆れた様子で見ています。また、京極真と恋仲になってからもイケメンには目がなく、蘭に怒られたりしていました。

京極真と鈴木園子の馴れ初めは、アニメ153話と154話で放送された『園子のアブない夏物語』になります。京極真はこのエピソードで初登場となりますが、のちに第1話のリメイク版である『名探偵コナン エピソード“ONE” 小さくなった名探偵』で蘭を応援している園子の姿に一目惚れするシーンが描かれていました。

京極真は恋に純朴で天然なキャラと言われていて、園子と知り合うキッカケとなったエピソードではストーカーと呼ばれる覚悟の上で園子を犯人から守ったりしています。

また、かなり古風的な価値観の持ち主でいつも露出が多い服を好んで着用する園子の姿をみて注意するのが定番化となっています。園子とは逆で流行などには全く関心がないため、園子のファッションをみて的外れなコメントをしてしまうこともしばしばありました。

現在は園子に一直線な京極真ですが、園子と出会うまでは空手一筋で生きていたことが伺えます。園子と付き合うようになってからは、ミーハーで思わせぶりな園子の言動にヤキモキしています。

京極真は雑誌『ダ・ヴィンチ』2014年5月号の名探偵コナンの特集で人気投票ランキング8位を獲得しています。少年サンデー本誌などではあまり人気投票を行わないため、現在の人気はどれくらいなのか定かではありませんが、10位以内か20位以内には入っている人気キャラクターであることは間違いないでしょう。

京極真の初登場回『園子のアブない夏物語』はアニメ153話と154話で放送されました。園子の趣味ともいえる『男探し』の為に蘭とコナンを誘って伊豆の海岸にやってきた3人で、今回はわざと古びた旅館『瓦屋旅館』に泊まってお嬢様のイメージを払拭しようとしますが、言い寄ってくる男は蘭目当てばかりでした。

そんな中、きざな大学生・道脇正彦が言い寄ってきます。園子は蘭が目当だと思いましたが、道脇は園子が目当てだと言います。念願の男性にナンパされた園子でした。その後、蘭とコナンも同席して海の家で雑談する4人に無愛想な少年・京極真が現れます。

京極真は園子や蘭が宿泊している宿『瓦屋旅館』の息子だと園子は言います。園子や道脇からは無愛想な少年だと思われていましたが、彼には意図がありました。そんな中、茶髪の女性の死体が発見されました。園子も茶髪なので次は自分が被害に遭うのではないかと心配します。

犯人は道脇だったのですが、道脇の勘違いにより一緒にいた園子が殺されそうになります。そんな所へ京極真が登場し園子を助け、蘭の発言で京極真が『蹴撃の貴公子』であることが明かされました。この事件がキッカケで園子と京極は付き合うようになりました。

物語のエピローグにのみ登場する回『よみがえる死の伝言』は、アニメ172話と173話で放送されました。園子は蘭とコナンと遊園地にあるスケートリンクで冬の夜のイベントである花火大会を待っていました。相変わらずイケメンに目がない園子に対して怒る蘭ですが、園子の口からは京極真は『生傷だらけの侍』という感じだという発言が返ってきます。

また、園子と付き合うようになってからアメリカに留学に行った京極から全く連絡がないと拗ねている様子でした。そんな中、トイレに行った園子は若い女性の射殺死体を発見してしまいます。そこには血で書かれたダイイングメッセージのようなものが残されていました。

無事に事件は解決し、帰ろうとする落ち込んだ園子の携帯が鳴ります。電話の相手は京極真からだったのです。大会に優勝したという連絡で、2か月も前に連絡をしていた園子は何故今ごろになって電話するのかと怒り、それに対して『用もないのに電話するのは悪いかと思って』というセリフを言いました。京極にとって電話は用がある時だけにするものだと思っていることが伺えます。

園子が京極真にバレンタインのチョコを贈る登場回『バレンタインの真実』はアニメ266話～268話で放送されました。『恋が成就するチョコレート』が作れると言われている吹渡山荘というロッジに行く蘭と園子はそのチョコレートを京極に渡そうと考えています。

また事件に巻き込まれてしまう園子やコナンと蘭、またもやコナンの推理力で見事解決しますが犯人はライフルを隠し持っていました。そこへやってきたのは園子の彼氏・京極真で、園子たちを助け出しました。無事に園子は京極真にチョコレートを渡し自分の想いを伝えることができました。

京極真が園子の為に試合を放棄して登場する回『園子の赤いハンカチ』はアニメ457話と458話で放送されました。園子に誘われ蘭とコナンは群馬県の森へ紅葉狩りに出かけ、3人が向かった森はドラマのロケ地で、ホヅミというADを名乗る男性に出会います。

ホヅミと別れ食事を取ったあとに再度森へ入った3人は、胸にナイフが刺さって死亡したホヅミの姿を発見します。事件の真相を掴んだコナンですが、蘭や園子もろとも武器を持ったヤクザに囲まれてしまいます。そこへ現れた救世主は、試合放棄してきた京極真だったのです。

蘭と共闘しヤクザを全部を片付け阿笠博士の車で帰る京極真は、なぜあの場に居たのかと聞かれます。妹の影響で園子が送ったメールの待ち合わせ場所は分かっていたが、日時が分からなかったためテントを張りずっと園子を待っていたそうです。コナンからは『自由な男』だと思われていました。

京極真の登場シーンはほとんどありませんが、ホワイトデーに園子へ大会の優勝報告をしたことや取材中に園子から電話でホワイトデーのお返しの催促をされている姿がありました。主人公である江戸川コナンこと工藤新一は何かとイベント時にプレゼントを用意していますが、京極真はそういったことには苦手のようです。

京極真がビデオレターで登場する回『密室にいるコナン』はアニメ705話で放送されました。園子の別荘に行くコナンたちは園子のためにテニスの特訓しようということになり、その理由が空手の為にテニスを始めた京極真からテニスデートを申し込まれたためであると分かります。

テニス部員である園子は京極と言えども素人には負けたくないということから別荘で特別コーチを迎えて特訓をするという流れになったのでした。

京極真が容疑者にされてしまう登場回『容疑者か京極真』は744話と745話で放送されました。このエピソードでは、軽井沢に園子たちと来ていた世良真澄が京極真と勝負するシーンが見られます。男勝りな世良は園子に絡んでいた所を京極に肩を掴まれ勝負することになり、京極曰く『園子に絡む悪い男』だと勘違いしたそうです。

なんとか次郎吉に頼み込んで『世界最強の防犯システム』となった京極真は園子の母・朋子に賭けを持ち掛けられ、一方で園子もまた怪盗キッドから賭けを持ち掛けられていました。

『名探偵コナン』京極真を演じる声優は檜山修之さんです。二枚目や三枚目を演じますが、冷徹な悪役も演じたりさまざまな役を担当しています。

声優になったきっかけは『食べていくため』と述べていて、第1希望の進路は歴史の研究家でしたが大学の史学科のレベルがあまりにも高いことから第2希望であった声優を目指すことになりました。

デビュー作は1989年『かいけつゾロリ』のOVAで、デビューしてから約5年ほどはアルバイトをしながら生活をしていたと言っています。アルバイトの1つであった警備員の仕事をしていた時は現場がアフレコスタジオの近くということもありバレないように顔を隠していたそうです。

ここまで京極真のプロフィールや鈴木園子のプロフィールと2人の馴れ初めなど、登場回も含めて紹介しました。キャラクターの中で最強人物であると言われている京極真ですが、今度はどんな最強エピソードを見せてくれるのか楽しみです！