【進撃の巨人】ライナーの基本的なプロフィールを紹介
物語の最後が迫る『進撃の巨人』の重要人物として、ライナー・ブラウンが挙げられます。ライナーはこれまでに何度も死亡の危機に直面してきました。ライナーとは、そもそもどんな人物なのでしょうか?まずはプロフィール、兵士としての経歴、性格などを見ていきましょう。後半には重大なネタバレも含まれるため、十分に注意してください。
ライナーの経歴プロフィール
身長:185cm→188cm
体重:95kg→83kg
年齢:14歳(訓練兵団への入団当初)→17歳
出身地:ウォール・マリア南東の山奥の村
誕生日:8月1日
CV:細谷佳正
ライナーは主人公・エレンと同じく、ウォール・ローゼ南区第104期訓練兵団に所属していた少年です。失われた故郷に帰るという目的で兵士になりました。訓練兵団では優れた戦闘能力、精神性を発揮し、厳しいキース教官からA+の評価を得ています。やがて訓練兵団を第2席で卒業、エレンと同じ調査兵団に入り、ともに巨人と戦います。
ライナーの人物像や特徴
ライナーは筋骨隆々とした、大柄な体格をしています。輪郭や鼻も角ばっており、力強い印象を与えますね。ガッシリとした見た目に違わず、性格は「頼れる兄貴分」と言えるものです。危険な戦いの前に冗談を言って部下の緊張をときほぐすといった気配りも忘れません。そんな面倒見の良さや責任感の強さから、調査兵団のなかで信頼され、慕われていました。
【ネタバレ注意!】ライナーの正体は○○だった
ライナーは良きリーダーであり、エレンにとっても良き戦友といえる存在でした。しかし、その正体は鎧の巨人だということが、彼の口から明らかになりました。シガンシナ区の門を破り、ウォール・マリアを陥落させた張本人だったのです。ライナーは元々マーレという国の人間で、壁内に潜入したスパイでした。
鎧の巨人は肉体を硬質化させ、まるで鎧のような皮膚で体を覆う能力をもちます。鎧のおかげで防御力が非常に高く、兵士たちのブレードも効きません。現在はともかく、当初は恐ろしい脅威でした。
【進撃の巨人】ライナーが死亡?問題のシーンを紹介
進撃の巨人76話「雷槍」(アニメ3期51話「雷槍」)の最後では、鎧の巨人に対抗する新兵器「雷槍」が披露されました。この雷槍によって、ライナーは死亡しかけるところまで追い詰められます。
人類と巨人、双方譲れないものを抱えたウォール・マリア奪還作戦では、巨人化したエレンと、鎧の巨人となったライナーの戦いが続いていました。ここでハンジとミカサたちは新兵器・雷槍を手にします。そして鎧の巨人に向かって雷槍のトリガーを引きました。顔面から弱点の首まで、容赦なく雷槍をおみまいし、最後には鎧の巨人の頭部を爆破するに至ります。
巨人の頭を吹っ飛ばされたライナーは、死亡したかに思えました。しかしライナーは、巨人の神経に意識を移すことで、かろうじて助かります。普通ならここで死亡退場もありえそうですが、ライナーはまだ生きることとなったのです。
【進撃の巨人】雷槍とはどのような武器か紹介!
防御力が高い鎧の巨人を死亡寸前まで追いつめたた雷槍とは、いったいどんな武器なのでしょうか?ここでは現在分かっている仕組みや使い方も含めて、雷槍という武器を深く知ることができます。
雷槍はどのような武器か
雷槍は、巨大な金属製の槍を打ち出す遠距離用兵器です。防御力が高く、ブレードでは勝てない鎧の巨人に対抗するためにハンジが開発しました。開発には、中央憲兵団が隠し持っていた技術が使われています。その威力は凄まじく、鎧の巨人の硬い皮膚も剥いでしまうほどです。鎧の巨人は雷槍の連撃で痛めつけられ、死亡寸前のピンチに追いやられました。
雷槍の仕組み
雷槍の仕組みを一言で言えば、「腕に固定するロケットランチャー」です。そこから人の身長ほどもある金属製の槍を発射します。さらにこの槍の先端には、起爆装置が取り付けられています。槍が刺さると爆発が起こり、その威力で巨人は大ダメージを負うという仕組みです。強力な巨人をも死亡させうる、頼もしい武器ですね。
雷槍の使い方
まず雷槍を兵士の腕に装着します。その兵士が立体機動装置で移動し、巨人に向けてトリガーを引くことで槍を発射できます。
雷槍は強力な兵器ですが、使用には条件があります。それは、高い樹木や建築物などの立体物が周りにあることです。その理由は、ブレードと同じように巨人のうなじに迫って使うと、自分が爆発に巻き込まれるリスクがあるためです。実際、雷槍が使われたウォール・マリア奪還作戦は市街地での戦いです。建物がたくさんあり条件を満たしていました。
【進撃の巨人】ライナーの死にかけているシーンをまとめてみた
ライナーは何度も窮地に立たされ、死亡してもおかしくないような目にあっています。ここからは、進撃の巨人作中で、ライナーが死亡するのではと思われた場面をピックアップしていきます。作品の最後が見えてきた現在に振り返ってみると、当時とは一味違って見えるかもしれません。未読の方はネタバレ注意ですね。
【ライナーの死にかけているシーン】39話でコニーを助けたシーン
あわや死亡という場面として最初に紹介するのは、進撃の巨人39話「兵士」(アニメ2期4話「兵士」)のシーンです。突如として巨人たちが壁内に出現したことで、ライナーたちは丸腰で任務に就きました。そして夜になりウトガルド城に宿泊していましたが、活動しないはずの巨人たちに急襲されます。後に多くの兵士が死亡する苛烈な戦いが始まってしまいました。
城内に侵入した巨人からコニーを庇って、ライナーは腕を噛まれてしまいます。その巨人ごと窓から飛び降りようとするライナーでしたが、仲間の機転で巨人を振りほどくことに成功しました。ライナーは、スパイをしていた敵国の者を守り、死亡しかけたのです。ライナーの秘密を知る前と後では、見方が変わるシーンといえます。
【ライナーの死にかけているシーン】42話でミカサに斬られるシーン
ライナーが死亡しかけたシーンとして2つめに紹介するのは、進撃の巨人42話「戦士」(アニメ2期6話「戦士」)で、ミカサの斬撃を食らったシーンです。多くの死亡者を出したウトガルド城跡での戦闘の後、104期生たちは壁に穴が開いてないと知り困惑していました。そんななかエレンに対し、ライナーとベルトルトは自らの正体を明かします。自分たちは巨人で、5年前に壁を破壊して人類を攻撃したのだと。
このカミングアウト後、覚悟を決めたライナーは、任務を果たすためエレンに向かって歩き出しました。と同時に、危険を察知したミカサがライナーに斬りかかります。その刃はライナーの右腕を斬り飛ばし、首にまで迫りました。
しかし、ミカサの斬撃はライナーを死亡させるには至らず、ライナーとベルトルトは巨人へと変貌します。結果として、巨人化することでライナーが難を逃れる形になりました。現在に至るまでファンの間で語り草となった衝撃のシーンの直後、ライナーは死亡しかけていたのですね。
【ライナーの死にかけているシーン】92話で砲撃を受けたシーン
最後は、進撃の巨人23巻92話「マーレの戦士」(4期1話「海の向こう側」)の1シーンです。パラディ島から退きマーレ国に戻ったライナーは、各地の戦場での任務にあたっていました。
そして中東連合との決戦、ライナーは鎧の巨人になり奮闘します。しかし敵国の対巨人砲の弾丸が、その右腹部と左腕を貫通しました。中東連合はさらに砲撃を浴びせようとしますが、そこに顎の巨人が現れ、対巨人砲を破壊しました。
ここでもライナーは死亡せず生き残ることができました。とはいえ、「巨人相手でも対抗できる」と敵国に認識されてしまったマーレ国は、より苦しくなったといえます。昔と現在では状況が違うと、誰もがはっきり認識した戦いとなりました。
【進撃の巨人】ライナーが苦しむ理由
厳しい訓練にもめげない精神力を持つライナーでしたが、物語が進むにつれて苦しみの顔を見せることが増えていきます。精神状態に異常をきたしているような場面も確認できました。登場間もない頃と現在で、ファンの間での印象も変わっていることでしょう。ここまでライナーを追い詰めたのは一体何なのでしょうか?その苦悩の原因に触れていきましょう。
目的を達成しなければいけないプレッシャー
ライナーには、「始祖の巨人の力を故郷に持ち帰る」という任務の重圧が重くのしかかっていたと考えられます。マーレ国において、ライナーは「マーレの戦士」と称されていました。マーレの戦士とは、巨人の力を持ち、国のために戦う人間のことです。ライナーは自らマーレの戦士になっており、そのおかげで家族もマーレ国の人間として認められていました。
そんなライナーをはじめとするマーレの戦士たちに与えられた任務は、「始祖奪還計画」でした。「始祖」というのは「始祖の巨人」のことで、世界中の巨人を操る能力を持っています。マーレ国は国力の強化のために、始祖の巨人の力を手に入れようと考えます。そこで、ライナーたちをスパイとして壁内に潜り込ませました。当然、失敗は許されません。
また、大勢のエルディア人の未来を背負うという重圧もライナーは感じていたのでしょう。ライナーは、マーレ国の奴隷であるエルディア人の血を引いていました。そのため、エルディア人の今後の立場はライナーの任務の成否にかかっている状態だったのです。
死亡願望につながるほどの罪悪感
ライナーは巨人ではあったものの、真っすぐな心の持ち主です。そんな彼は、他者を殺めたことや見殺しにしてきたことで罪の意識に苛まれています。進撃の巨人作中には、成長したエレンとライナーがマーレ国で密会する場面があります。ライナーはこのとき、ウォール・マリア陥落について涙ながらに謝罪するだけでなく、自分を殺すよう懇願すらしていました。死亡を望むほどに追い込まれていたのです。
壁内での生活も彼を苦しめる要因だったと考えられます。ライナーが壁内に来たのは、マーレの戦士としての任務のためでした。しかし壁内で「兵士」として過ごすうちに、何が正しいのか、自分とは何なのかが分からなくなっていきます。また、任務のために築いた関係とはいえ、仲間や友人をだましているという罪悪感もあったと思われます。
さらに幼少期には仲間のマルセルが自分をかばって死亡したり、ベルトルトとの会話を聞かれたマルコを口封じで死亡させたりと、現在に至るまでライナーの人生は、過酷な出来事が多くありました。
【進撃の巨人】最新話のライナーの活躍を紹介
これまでライナーは、何度も死亡の危機に見舞われたり、精神を病んだりしました。では、最新話でのライナーの動向はどうなっているのでしょうか?最後の戦いで死亡してしまうのか、気になるところですよね。ここでは29巻117話「断罪」から132話「自由の翼」にかけて、ライナーの活躍を紹介します。ネタバレになりますので、注意してください。
【ネタバレ注意!】「ライナーは死亡するのか?」29巻~30巻までの活躍
このときエルディア人のすべてを安楽死させる計画のため、エレンとジークは接触を目指していました。地上を歩くエレンに対しライナーは巨人化、さらに顎の巨人(ガリア―ド)も加勢し、二対一の戦いになります。エレンは出現させた柱で2人を串刺しにしますが、直後マガトに頭を撃ち抜かれました。その隙にライナーとガリア―ドは体勢を立て直しますが、その後は獣の巨人と化したジークに阻まれてしまいます。
そのジークもまた、ピークにだまし討ちでやられてしまいました。この後ライナーは、エレンと激しい格闘戦を繰り広げます。そんななか、目を覚ましたジークが「叫び」を実行します。
ジークの脊髄液を浴びた人間は巨人化してしまい、このうちファルコだった巨人がライナーに襲い掛かります。ライナーはエレンとファルコを両腕で抑え込むのに苦戦します。こうした乱戦の最中、ジークのうなじが撃ち抜かれました。
ジークが撃たれたことを確認したライナーは、死亡も覚悟のうえでファルコに鎧の力を継承しようと考えます。しかし、ライナーを食おうとしていたファルコは突然体を翻し、ポルコに向かっていきます。そしてライナーの目の前でポルコは捕食され、最後は死亡してしまいました。
激昂したライナーは雄たけびをあげ、エレンに殴りかかります。しかしエレンはライナーの腕を巻き込んで硬質化していました。さらにライナーは、エレンの巨人体からの脱出を許してしまいます。
【ネタバレ注意!】「ライナーは死亡するのか!?」31巻~132話までの活躍
始祖の巨人の力を手に入れたエレンは、世界を終わらせるために壁の硬質化を解き、巨人たちを動かしていました。一方ライナーは、シガンシナ区でガビとともにファルコを探します。その最中、ライナーは膝をついてしまいました。硬質化が解かれ落下した壁の破片で、腹部に大怪我を負ったのです。このときライナーの鎧は剥がれていました。死亡の危険も感じられるような怪我でしたが、近くの家に運びこまれ一命をとりとめます。
この後ライナーは、アニとの共闘という形で再び戦場に舞い戻ります。エレンによる虐殺を止めようとするハンジやマーレの残党たちでしたが、結局は港のイェーガー派との戦闘が起こってしまいました。ライナーとアニは巨人の姿になり、アルミンたちとともにイェーガー派の兵士を倒しています。
また、飛行艇のシーンでもライナーの姿が確認されています。離陸の作業が進むなか、フロックによって飛行艇の燃料タンクに穴を開けられてしまいました。そこに、超大型巨人の群れが出現します。ライナーとアルミンは巨人を止めようとしますが、ハンジに止められてしまいました。ライナーが出撃するとなれば、また違った展開があったかもしれませんね。
【進撃の巨人】ライナーの死亡はもう少し先かもしれない
ここまで、何度も死亡の危険にさらされてきたライナーについて、ネタバレしつつ解説してきました。ハラハラする場面がたくさんあるなか、76話の最後で雷槍を受けたときは特に危なかったといえます。しかし彼は死亡せず、生き延びて現在も活躍しています。
最近のエピソードでもライナーは出番があり、連載完結までライナーの行く末は見逃せません。エレンとの関わりも深く、重要人物であったライナーの人生がどのような結末を迎えるのか、ぜひ確かめてください。