進撃の巨人の最新あらすじを紹介
諌山創 進撃の巨人 31巻より引用
進撃の巨人のあらすじ
諌山創 進撃の巨人 1巻より引用
2009年に諌山創先生が連載し始めました。2014年にはWitStudioによってアニメ化、最新刊まで放送されるほど大ヒットした進撃の巨人は、知らない人はいないほどの人気を誇りました。第一巻から最新刊まで感動する名シーンや名場面があるのはもちろん、面白い笑えるシーンやギャグシーンも多くあります。
あらすじを簡単に説明すると、エレンという主人公が巨人に支配された世界から自由を求めて戦っていく物語です。しかしそれはあくまで物語序盤のあらすじにすぎず、進撃の巨人の物語が進んでいくたびにさまざまなことが判明していきました。この素晴らしいミステリーチックな物語をご覧になったことがない方は、ぜひ一回最新作まで見てみることをおすすめします!
進撃の巨人の最新話を紹介
諌山創 進撃の巨人 33巻より引用
現在の最新作は33巻まで進んでおり、ついに進撃の巨人も大詰めとなってきました。物語はマーレ編終盤まで進み、物語の終わりまで残すところ2、3巻と言ったところまで進んでいます。12月6日に最新刊へとつながるアニメも放送され始め、物語は簡潔へ向かっていってると言ってもいいでしょう。
今までの伏線が回収され始め、長い進撃の巨人の物語にも終止符が打たれようとしています。この最新刊やアニメを見逃す手はありません。ぜひ今後とも進撃の巨人の最新刊を追い続けましょう!
【進撃の巨人】名シーン・名言・名セリフをキャラ別30選
諌山創 進撃の巨人 8巻より引用
アニメ進撃の巨人は第一話から最新刊に至るまで、数多くの登場人物が様々な名場面を残しています。それぞれの人物の想いを繊細に描いたこの作品は、人間哲学に問いかけるほどの名言を残しています。
どんな名場面でどの様な意味を込めて言ったのか、キャラ別、時系列に沿って紹介します!
エレンの名シーン・名言・名セリフ
諌山創 進撃の巨人 25巻より引用
1.エレンの「駆逐してやる…一匹残らず…!!」
諌山創 進撃の巨人 1巻より引用
進撃の巨人1期、主人公エレンが自分の信念を「作り上げる」ように放った最初の名言です。この名場面は多くの人に知れ渡り、進撃の巨人を見ていない人でも知るというほどの人気ぶりを見せています。
超大型巨人と鎧の巨人によって町が襲撃され、壁に穴が開いてしまいます。多くの人が穴から入ってきた巨人に喰われ、エレンの母も喰われていきました。それに復讐をするべく放った一言で、見た多くの人に強烈な印象を焼き付ける名場面となりました。
2.エレンの「いいから黙って全部オレに投資しろ!」
諌山創 進撃の巨人 5巻より引用
アニメ進撃の巨人1期中盤、エレンが裁判にかけられた際に放った、これもまた印象深い名場面です。
エレンが「巨人化できる人間」だと知られ、エレンの安否について憲兵団に引き取られ殺されるか調査兵団に引き取られ生かされるかの裁判が行われました。エレンにとっては訳のわからないまま自分の生死が決められていたので、激怒し、そして自分の言いたいことをぶちまけたのです。
当時エレンは「自分が特別な存在である」と信じていたため、このような身勝手な発言をしました。実際に巨人の最大の力を持つ二つの巨人を兼ね備えていたため間違ってはいませんでしたが、エレンの不器用な面が見えてくる名言です。
3.エレンの「この裏切りもんが!」
諌山創 進撃の巨人 10巻より引用
アニメ進撃の巨人2期、アニに続きライナーとベルトルトが自分の正体を現し、敵側だったことを明かした時にエレンが言ったシーンの名場面です。
今まで共に戦ってきた戦友が2人も裏切り、悲しみの中放った名シーンで、エレンの悲しい感情と物語の非情さが鮮明に描かれています。戦友の裏切りを目の当たりにしながらも、自分のブレない信念を貫きとおすところには、エレンならではのかっこよさが現れていると言ってもいいでしょう。
4.エレンの「お前らが出来るだけ苦しんで死ぬように努力するよ」
諌山創 進撃の巨人 11巻より引用
裏切り者であったライナー、ベルトルトと戦い、敗れて連れ去られた際に2人との話で出てきた名言です。
ライナーが多重人格であったり、2人の思惑の本筋や人為的な意思があったと分かったエレンは、それを恨むように2人が苦しんで死ぬことを望みます。ユミルはそれを見てあきれており、ガキのようなマネはやめろと言っていました。感情に身を任せていることが分かり、エレンが本能で訴えてることが分かる名場面です。
5.エレンの「有害な獣を駆除した…たまたま人と格好が似てただけだ!」
諌山創 進撃の巨人 2巻より引用
ミカサの過去回想シーンで、エレンは誘拐されたミカサを救うために大人2人を殺しました。その行動を正当化するために放った名言です。
誘拐犯は3人、そのうち2人をエレンが殺しました。誘拐犯はミカサを連れ出す際に父母を惨殺して誘拐しました。そういった観点からも「有害な獣」と言ったのでしょう。保身に聞こえるような言葉でもありますが、これはミカサのためでもありました。3人のうち1人をミカサは殺しているため、ミカサを罪の感情から放つために言った名言でもあったのでしょう。
6.エレンの「やった!討伐数1!」
諌山創 進撃の巨人 10巻より引用
エレンが第2期中盤で始めて巨人を討伐した時に言った、少し面白い名場面です。
エレンが巨人化した際には数多くの巨人を討伐していますが、実は立体起動装置では一体しかなかったのです。始めて討伐したその時のエレンは、子供のように喜んでいました。
ミカサ名シーン・名言・名セリフ
諌山創 進撃の巨人 21巻より引用
7.ミカサの「エレンを飢え死になんかさせない」
諌山創 進撃の巨人 1巻より引用
アニメ進撃の巨人序盤、ミカサやエレンがまだ幼かった時に起こった出来事でした。
ウォールマリアが破られたことで食糧不足に陥り、食事は一日一個のパンのみとなってしまいます。前々からエレンは大人の「腐った部分」を見ており、そういった大人からのパンを拒むべく、食料を食べようとしませんでした。
そこでミカサが言った名言がこの言葉です。エレンの母のような立場でどこか厳しいところを感じさせるような、そんな名言でした。
8.ミカサの「この世界は残酷だ そしてとても美しい」
諌山創 進撃の巨人 2巻より引用
トロスト区襲撃を受けた時、エレンを失い立体起動装置のガスが切れ、絶望のさなかで放った言葉でした。
この名言にはミカサ独特の哲学が組み込まれており、そして「美しい」と言う部分でエレンを連想させていることから、ミカサにとってエレンがどれほど大事かも分かる名シーンでした。進撃の巨人物語全体の哲学としても読み取れ、とても深いミカサの名言となっています。
9.ミカサの「私の特技は・・・肉を削ぎ落とすことです」
諌山創 進撃の巨人 3巻より引用
進撃の巨人トロスト区防衛戦後、ミカサはエレンを守るために「脅し」のような意味を込めこのセリフを言いました。
訓練兵を首席で卒業し、非常に高い能力を持っていたミカサは「自分の死は人類の損失に値する」といった意味も込めてこの名言を言います。「肉を削ぎ落とす」と言う表現から非常に語彙力の無いミカサらしい面がにじみ出ており、とても彼女らしい名場面だったと言えるでしょう。
10.ミカサの「あのチビは調子に乗りすぎた」
諌山創 進撃の巨人 7巻より引用
裁判でエレンがリヴァイ兵長にぼこぼこに蹴られた後、エレンを擁護するように言った、リヴァイに対しての有名な名言です。
「チビ」という表現から大変リヴァイを見下していることが分かり、その後もリヴァイとはいつも険悪な仲でした。しかし人類最強である2人同士、戦闘では何回か2人息を合わせて戦っていました。進撃の巨人の物語が進んでもミカサとリヴァイの仲が戻ることはなく、いつも険悪な空気をまとっています。
11.ミカサの「生き方を教えてくれてありがとう…私にマフラーを巻いてくれてありがとう」
諌山創 進撃の巨人 12巻より引用
アニメ進撃の巨人2期のエレン奪還戦で、ミカサとエレンが絶望的な状況に陥った際にミカサが言った「お別れの言葉」のようなものです。
ライナーとベルトルトに連れ去られたエレンでしたが、調査兵団エルヴィンの策が功を奏しエレンの奪還に成功します。しかし逃げる調査兵団にライナーが巨人を投げつけ、絶望的な状況に陥ってしまうのでした。
兵士が次々と喰われていきミカサとエレンも死にそうになったその時、ミカサが「私に…生き方を教えてくれてありがとう…私にマフラーを巻いてくれてありがとう」と、最期の言い残しのように伝えるのでした。
絶体絶命の状況に陥ったらミカサは最後にどんな言葉を言うのか、それがよくわかる名シーンでした。
アルミン名シーン・名言・名セリフ
諌山創 進撃の巨人 11巻より引用
12.アルミンの「私はとうに人類復興の為なら心臓をささげると誓った兵士!!その信念に従った末に命が果てるなら本望!!」
諌山創 進撃の巨人 3巻より引用
進撃の巨人トロスト区防衛戦後、巨人化したエレンを擁護するべくアルミンが言った説得の言葉が、この名言でした。
駐屯兵団の隊長キッツ・ヴェールマンは、エレンが「人類の脅威」であると判断し、排除しようとします。その判断を覆すように説得するべく、エレンの戦術価値及び人類の敵ではないという根拠を提示しました。しかしそれでもキッツ隊長は引き下がらず、榴弾をぶち込もうとします。
そこでアルミンが自分の覚悟を見せるべく、自分の命を説得内容に入れたのです。アルミンが非常に仲間思いであり、相当の覚悟があるということが分かる一面でした。
13.アルミンの「『良い人』か…それは…その言い方は僕はあまり好きじゃないんだ」
諌山創 進撃の巨人 8巻より引用
アニメ進撃の巨人1期終盤、アニが「自分がいい人に見えるか」と話していた際に、アルミンが考えていることを伝えた名セリフでした。
アルミン曰く「人が呼ぶ『良い人』とは『自分にとって都合の良い人』だから、すべての人に都合の『良い人』なんていない」「だからそういった表現は好きじゃない」と言っており、進撃の巨人の物語にも関わるアルミン自身の哲学を話しています。
この時アルミンはアニを騙し、アニもアルミンを騙していたので、この話の裏には二人の複雑な感情があったのでしょう。アルミンがそういったアニの気持ちも考えて言ったと考察すると、アルミンのずば抜けた頭脳が垣間見える名シーンでもあります。
14.アルミンの「2人のように強く…肩を並べてこの世界を生きていたかった…」
諌山創 進撃の巨人 20巻より引用
アニメ進撃の巨人3期、アルミンが、アルミン自身を犠牲にして初めて成功する作戦を思いついた時、アルミンが思った「この世にある未練」のような回想です。
超大型巨人に調査兵団は壊滅的なダメージを受ける中で、アルミンはこの絶望的な状況を打破する作戦を思いつきます。しかしその作戦ではアルミンの死は必然的で、こういった作戦を立てたアルミンが精神的に絶望していました。
この名セリフからはアルミンがミカサとエレンのことを「あこがれの存在」のように思っていたことが分かり、二人と対等に生きたかったことが分かる名場面でした。
リヴァイ名シーン・名言・名セリフ
諌山創 進撃の巨人 16巻より引用
15.リヴァイの「汚ねぇなチクショー」
諌山創 進撃の巨人 3巻より引用
アニメ進撃の巨人1期中盤、手に付着した巨人の血に対して放った言葉です。
リヴァイの潔癖症な面が分かる名シーンで、その性格や巨人に対する考え方もわかる一面でした。しかし仲間の死ではその血だらけの手も強く握りしめ、冷酷な性格を持ちながらも仲間への情は厚く、非常に心優しい内面を持っていることも分かります。
16.リヴァイの「何言ってんのかわかんねぇなクソメガネ」
諌山創 進撃の巨人 13巻より引用
リヴァイが「巨人は人間かもしれない」と言うハンジに対して放った、ハンジをバカにする意味も込めて放った言葉です。
アニメ進撃の巨人2期中盤では巨人の正体が一部明らかになります。壁の中の巨人やコニーの村で倒れていたコニーの母に似た巨人から、ハンジが「巨人は人間なのではないか」と言う説を持ち出し、エルヴィンとリヴァイに話します。しかしハンジはあまりにも専門的な方法で話していたため、理解できなかったリヴァイが説明の下手さをバカにするように「クソメガネ」と言いました。
17.リヴァイの「夢を諦めて死んでくれ、新兵達を地獄に導け…獣の巨人は俺が仕留める」
諌山創 進撃の巨人 20巻より引用
エルヴィンが弱音を吐く中、リヴァイがエルヴィンを地獄に押し出すように放った名言でした。
進撃の巨人3期中盤、調査兵団は死の淵に立たされます。兵団総員半分以上を失い主戦力もほとんどやられ、壁の外側の戦闘で残ったのはエルヴィン、リヴァイと新兵のみでした。エルヴィンが弱音を吐きながら過去の罪を思い出し職務を放棄しようとしていた時、リヴァイはエルヴィンを過去の罪から救う意味でも、「死んでくれ」と告げます。
「唯一の腹を割れる戦友」ともいえるエルヴィンを死へと誘うこの言葉は、リヴァイにとって、非常に苦渋な選択だったのでしょう。
アニ名シーン・名言・名セリフ
諌山創 進撃の巨人 8巻より引用
18.アニの「ごめんなさい…ごめんなさい…」
諌山創 進撃の巨人 4巻より引用
進撃の巨人トロスト区奪還作戦後、アニは町に転がる死体に向かって謝っていました。
一見、共に戦った戦友への追悼の言葉にも見えますが、この名言には伏線のみならぬ壮大な意味が隠されていたのです。ライナーやアニの過去につながりがあるものでもあり、非常に興味深い意味が込められています。ぜひよければ、詳しく説明したこの記事をごらんください。
19.アニの「アルミン…私があんたのいい人でよかったね」
諌山創 進撃の巨人 8巻より引用
先ほど紹介したアルミンの『良い人』の哲学に対して、後にアニが皮肉を利かせ放った名セリフです。
アルミンは「『都合の良い人』こそが、その人にとっての『良い人』になる」と話していました。つまりアニはアルミンに対して、「私があんたにとって都合の良い人で良かったね」と皮肉をきかせていったのです。
その名言を言った場面ではアニは罠にかけられており、アニはその言葉の通り「私が罠にかかるような都合の良い人で良かったね」と言う意味で言ったのでしょう。非常に語彙力が高いアニらしい名言です。
ライナー名シーン・名言・名セリフ
諌山創 進撃の巨人 11巻より引用
20.ライナーの「結婚しよ」
諌山創 進撃の巨人 6巻より引用
言わずと知れたクリスタ(ヒストリア)ネタの有名なワンシーン、ライナーが心の中で思った自分の未来の意思表示です。
ヒストリア・レイスは進撃の巨人作品内で「女神」のようなポジションで登場し、多くの男登場人物を虜にしてきました。その純粋で前向きな性格や美貌には、ライナーのような男でも「結婚しよ」と考えます。非常に面白い名シーンでした。
ライナーが結婚したいと思った場面は実は2回あり、馬を引き連れて助けに来た時と、塔の中でスカートを破り止血してくれた時でした。その純粋さには読者もほれ込み、ネット上などでもこのネタは愛用されています。なお、ユミルはクリスタに対して愛を連発していました。
21.ライナーの「勝負は今!!ここで決める!!」
諌山創 進撃の巨人 10巻より引用
進撃の巨人2期、ライナーがすべてを明かし戦う覚悟を決め、ベルトルトに放った覚悟の言葉です。
ライナー・ブラウンは壁外から来たマーレの戦士であり、スパイとして壁内に侵入していました。そして機は熟したと悟り、覚悟を決め、巨人化して調査兵団と戦ったのです。この名セリフも非常に有名で、多くの人に愛用されています。
ハンジ名シーン・名言・名セリフ
諌山創 進撃の巨人 5巻より引用
22.ハンジの「あっつい!!これ、すっげぇえあつい!!!」
諌山創 進撃の巨人 6巻より引用
ハンジ・ゾエが、エレンの巨人に触って感じたことをそのまま口にした言葉です。
巨人の蒸発中は体温が大きく上昇し、超大型巨人のようにその蒸気が高い熱を発します。エレンの巨人が蒸発し始めた時にハンジが皮膚に触り、その触れた手が熱くと感じたので、「あっつい!」と叫んだのでしょう。この発言に関しては特に深い意味もなく言葉の裏などありませんが、そのハンジの行動から、ハンジとモブリットの数少ない笑える面白い名シーンの一つとなっています。
23.ハンジの「何言ってんの?調査兵団はまだ負けたことしかないんだよ」
諌山創 進撃の巨人 14巻より引用
フレーゲル・リーブスが「調査兵団は負けたんだ!敗者なんだよ!」と弱音を吐く中、ハンジが皮肉をきかせ放った名言です。
中央憲兵団の企みにより、調査兵団及びリーブス商会は絶望的な状況に立たされます。その中でリーブスがハンジに対して弱音を吐いているとき、ハンジが「負けたことしかないから大丈夫」と、励ますように言った名セリフです。
実際、進撃の巨人2期までは、巨人に対しての人類の勝利は一回だけで、いずれも勝利したのはエレンを引き連れた駐屯兵団でした。つまりフレーゲルと話していた時点では調査兵団の勝利は一回もなく、言葉通り負けたことしかなかったのです。
24.ハンジの「お前らは我々調査兵団が何のために血を流しているかを知ってたか?」
諌山創 進撃の巨人 8巻より引用
ウォール教が真実を隠していると知った際、ブチ切れたハンジがウォール教のニック司祭を脅した名場面です。
そこでは調査兵団一兵士としての意志が語られており、「自分が生きている間に平穏が訪れなくとも、いつかくる平和を信じて命をささげてきた」といった意志が語られています。この名セリフは進撃の巨人の残酷さを暗示するようなもので、数多くの死んでいった調査兵団が何を考えていたかわかる名シーンでもありました。
エルヴィン名シーン・名言・名セリフ
諌山創 進撃の巨人 18巻より引用
25.エルヴィンの「今まで俺が巨人に何百人食わせたと思う?腕一本じゃ到底足りないだろう。いつか行く地獄でそのツケを払えればいいんだが。」
諌山創 進撃の巨人 13巻より引用
現場の指揮者として、痛いほど罪悪感が伝わってくる重みのある名セリフです。
進撃の巨人2期中盤、エルヴィンとリヴァイが寝室で語り合った中の名言でした。進撃の巨人の指揮官は非常に重い責任を背負っており、自分の意志で人を殺しているという罪に駆り立てられることになります。エルヴィンも例外ではなく、人一倍その責任を背負っていたのでしょう。エルヴィンの気持ちに共感できれば泣けるシーンでもあります。
26.エルヴィンの「まったくその通りだ。まったくもって無意味だ。」
諌山創 進撃の巨人 20巻より引用
進撃の巨人3期中盤、追い詰められた絶望の場面から、兵士を説得するためにエルヴィンが使った言葉です。
獣の巨人の投石により、ほぼすべての調査兵団兵を失い絶望的な状況に陥ります。その状況でエルヴィンは自分を含めた全員の「特攻作戦」を考え、実行します。残った新兵を特攻させるために説得する際、新兵と言い合いになり、その中でこの名セリフが出てきました。
「死ぬのであればどう死んでも自由ですよね、命令に逆らって死ぬのも自由ですよね!?」と言う新兵に対し、エルヴィンは「全くその通りだ。無意味だ。だが意味を見出すのは生者に託すことであり、過去から受け継ぐことである」と、ペテン師並みの言葉で新兵を丸め込みました。エルヴィンの度量が分かる一面です。
27.エルヴィンの「俺は、このまま地下室に行きたい。俺が今までやってこれたのも、いつかこんな日が来ると思ってたからだ。いつか「答え合わせ」ができるはずだと。」
諌山創 進撃の巨人 20巻より引用
進撃の巨人3期中盤、リヴァイがエルヴィンに対して「死んでくれ」と言う前にエルヴィン言っていた、弱音のような名セリフです。
獣の巨人との戦闘で、調査兵団は絶望的な状況に陥ります。最期に特攻作戦で死んでゆくという作戦を企てた時、エルヴィンは死にたくないという感情に駆られ、職務を放棄してでも真実のある「地下室」に行きたがっていました。
進撃の巨人作品内では幾度も人間離れした残酷な指揮や、悪魔のような指示を出していたエルヴィンが、それとは裏腹に人間らしい面も見せている珍しい名シーンです。
その他キャラの名シーン・名言・名セリフ
諌山創 進撃の巨人 17巻より引用
28.キースの「なんの成果も得られませんでした」
諌山創 進撃の巨人 1巻より引用
進撃の巨人1期序盤、キース・シャーディスが壁外調査から帰ってきた際に、犠牲になった兵士の母に対して放った無念の言葉です。
調査兵団が創立されて以来兵士たちは数多くの壁外調査を行ってきましたが、そのいずれも巨人に対しての優良な情報や戦果を持ち帰ることはできませんでした。845年超大型襲撃前の壁外調査もしかり、何の成果も得られなかったのです。
キースは指揮者として、自分の無能さで兵士を死なせていることに罪を感じており、そういった罪悪感からこのようなセリフを放ったのでしょう。
29.サシャの「走らんかい!」
諌山創 進撃の巨人 9巻より引用
進撃の巨人2期中盤、巨人から逃げ戸惑う少女に対し、サシャが活を入れて走らせた有名な名シーンです。
壁内の巨人化によって襲われたウォールローゼ内の村の一つに、巨人に襲われる前に避難した村がありました。そこへサシャが訪れたのですが、そこには避難が間に合わなかった親子がいたのです。母親は巨人に襲われていたので諦め、その場で呆然としていた少女と共に逃げました。しかし巨人は後をどんどん追ってくるので、サシャは自分をオトリにして少女を逃がそうとします。
そこで逃げなかった少女に対して、少女の目を覚ますかのように叫んだ名シーンでした。
30.ケニーの「みんな何かに酔っぱらてねぇと、やってらんなかったんだな…」
諌山創 進撃の巨人 17巻より引用
進撃の巨人2期終盤、ケニー・アッカーマンがリヴァイに自分の哲学を話しているときに出た名言です。
進撃の巨人では「誰も間違ってない」ことで有名で、それぞれが各々の正義を守るために戦っていることがほとんどです。そういった嫌気がさすような世の中で、そういった人間がどういう行動をとっているかケニーが導き出した哲学でした。
「酒であれ、夢であれ、女であれ、何かに酔っぱらってないとやってられなかった」と語っています。
進撃の巨人には人生哲学が詰まっている
諌山創 進撃の巨人 20巻より引用
最新作までの進撃の巨人名言・名セリフ30選を紹介しました!進撃の巨人の名場面には、絶望的な状況に陥った人類がどういった行動をとるかの人生哲学が繊細に描かれています。進撃の巨人の登場人物はどういった考えを持ち、どんな哲学を持っていたかなどが見えてくる最新刊までの名場面30選でした。
進撃の巨人の最新作はどういった展開になり、どんな結末を迎えるのでしょう。残り少ない最新刊ですが、ぜひとも最後まで進撃の巨人を追い続けましょう!