アニメ「進撃の巨人」に出てくるリヴァイは、調査兵団の兵士長です。「人類最強の兵士」と称賛される程の戦力を持っています。リヴァイは、その圧倒的な強さに加え、端正な顔立ちとクールな性格が人気です。

「進撃の巨人」では物語が進むにつれ、リヴァイ兵長の壮絶な過去が明らかになります。その経験があるから、リヴァイのセリフの節々に、冷酷さを感じてしまうのでしょう。さらにリヴァイの神経質な性格から、潔癖過ぎる一面も伺えます。リヴァイ兵長がエレンたちと共に掃除をするシーンでは、塵ひとつも許さぬ、三角巾を被った鬼軍曹と化していました。

そんな「進撃の巨人」の中でも、特に複雑なキャラクターであるリヴァイを担当しているのは、声優の神谷浩史（かみやひろし）です。数々の人気作品で重要人物の声を担当し、いま大注目の人気声優です。

またアニメ作品だけでなく、多くの番組でナレーションの仕事もしています。22歳という若さで、生放送のナレーションを担当していたと言われています。

「進撃の巨人」リヴァイを演じたことで、ますます有名になった神谷浩史ですが、これまでにも数々の作品に登場し、高い評価を得ています。

しかし「進撃の巨人」のリヴァイ兵長を演じることに対しては、「リヴァイの演技は下手」や「リヴァイに合っていない」など否定的な意見もあるようです。

アニメ「進撃の巨人」が放送開始された頃、一部のファンから「リヴァイの声優が下手！」といった声が上がっていました。

リヴァイの演技が下手というよりは、単にリヴァイ役のキャスティングミスという意見もあるようです。

演技が下手という意見がある一方で、リヴァイの声はイケボと人気です。

「進撃の巨人」リヴァイ役の声優である神谷浩史は、数々の人気作品で主役を演じてた実績があります。2008年から現在に至るまでほぼ毎年、声優アワードにて「主演男優賞」や「最多得票賞」といった賞を獲得し続けています。これだけの実績があれば、実力派声優といっても良いはずです。下手と評判の声優が、多くの作品に起用される可能性は低いです。

では、なぜ「進撃の巨人」においては「リヴァイの声優は下手」や「リヴァイの演技は下手」だと言われるのでしょう？

「進撃の巨人」は原作ファンが多くいる作品です。連載当初からファンである人にとって、リヴァイの声がすでに想像されていても不思議ではないです。

リヴァイ兵長は、冷静沈着な性格であり、時に残酷な一面も見せます。これらの要素を考えると、低く落ち着いた声の持ち主であることが想像できるでしょう。声質が高めな神谷浩史がリヴァイ兵長を演じるとなると、少し無理をしているように聞こえてしまいます。

「進撃の巨人」ファンが想像していた「リヴァイの冷酷さ」を演じるには、もっとドスの効いた声が向いているのかもしれません。演技の実力とは関係なく、声質が合っていないと違和感が生まれます。その違和感によって、リヴァイの演技が「下手」だと感じてしまうのではないでしょうか。

アニメ「進撃の巨人」シーズン３が放送開始された頃、ネットでは「リヴァイ兵長の声が変わった」「リヴァイの声優が変更された？」などの意見が飛び交うようになりました。

リヴァイの声優自体が変わったのではないかと、推測する意見もあります。

アニメ放送開始時、リヴァイの声優は神谷浩史でしたが、果たして声優は変わったのでしょうか？

結論からいうと「進撃の巨人」リヴァイ役の声優は変わっていません。放送当初から現在に至るまで、リヴァイ役は神谷浩史が担当しています。

では、なぜ「リヴァイの声が変わった」という憶測が飛び交ったのでしょう。それは「進撃の巨人」の作画が以前と比べて、大きく変わったからではないでしょうか。

「進撃の巨人」シーズン２が終わって、シーズン３が放送されるまでに、およそ１年もの時間が空いています。２つのシーズンを通して声優陣をはじめ、他のスタッフも着実に力が付き出していることでしょう。神谷浩史もインタビューの中で「新劇の巨人シーズン３の作画は、本当に変態的だった」「作画が凄くて難しかった」と語っています。

声優は自身の演技だけではなく、絵に合わせて声を入れることが大切です。したがって、絵が以前よりも迫力を増したのなら、演技にも熱が入ります。アニメ「進撃の巨人」の雰囲気が変わったことで、リヴァイの声も変わったように聞こえたのではないでしょうか。

アニメ「進撃の巨人」はまだまだ続きます。もしリヴァイ兵長の声が変更されるなら、どの声優がぴったりでしょうか。予想してみましょう。

檜山修之（ひやま のぶゆき）は、「幽遊白書」の飛影をはじめ「名探偵コナン」の京極真などを演じています。若々しさの中にも、しっかりと落ち着きのある声が人気の声優です。クールでありながら、仲間想いな一面を持っているリヴァイにぴったり！という声が多いようです。

中村悠一（なかむら ゆういち）は「氷菓」の折木奉太郎や「月刊少女野崎くん」の野崎梅太郎などを演じています。その役柄は多岐にわたり、「中村悠一だと気づかなかった！」と言わせるほど、様々なキャラクターを担当しています。低いトーンの声も安定しているので、リヴァイの役も見事に演じ切りそうです。

神谷浩史は2006年、バイクを運転している際、交通事故に遭ったと言われています。なんと一ヶ月も意識不明の状態が続き、一時は心肺停止にまで陥るほどの大事故でした。

ところが、奇跡ともいえる回復を見せ、無事に退院できたと言われています。生死をさまよう経験をしていたとは、驚きです。

「進撃の巨人」リヴァイ役としても有名ですが、他の作品でも人気なキャラクーをたくさん演じています。代表作ともいえる、神谷浩史の出演作品を紹介します。

海賊王になることが夢の主人公・ルフィは、「ひとつなぎの大秘宝（ワンピース）」を手に入れる為の冒険に出ます。世界一の大剣豪を目指す剣士のゾロや、伝説の海「オールブルー」を探すコックのサンジなど仲間を増やしつつ、凶悪な敵を倒しながら成長していくストーリーです。

神谷浩史は、ハートの海賊団船長の「トラファルガ・ロー」を演じています。トラファルガ・ローは「死の外科医」という異名の通り船医でもあり、ルフィを助けたこともあります。クールでありつつ自由な性格で、悪人とは言い切れない、良心的な一面も見せるのです。

主人公・日向翔陽は、驚異のジャンプ力で「小さな巨人」と呼ばれる選手に憧れ、バレーボール部を一人で創立します。最初で最後の公式戦であっけなく負けてしまいますが、対戦相手の影山飛雄をいつか倒すと宣言します。高校に進みバレーボール部に入った日向は、チームメイトとして影山と再会し、かつて栄光を手にしていた部を再び全国制覇へ導くストーリーです。

神谷浩史は、バレー経験のない顧問・武田一鉄を演じています。熱くて真面目なキャラクターです。現代文教師のため、ポエムのようなセリフが飛び出ることもあります。

幼少期より妖怪が見える少年・夏目貴志は、祖母の遺した「友人帳」を受け継ぎます。そこに書かれたことで縛られている妖怪たちに、名前を返しに行くというストーリーです。

神谷浩史は、強大な妖力を持った主人公・夏目貴志を演じています。妖怪が見える能力のせいで周りから遠ざけられ、人の愛情に触れず育って来ました。繊細で心優しい少年です。

「何事もポジティブにしかとれない少女」風浦可符香は、始まりの季節に胸を膨らませますが、桜の木で首をくくっている「何事もネガティブにしかとれない男」糸色望に出会います。実は、望は可符香の新しい担任の先生でした。些細なことで絶望する先生と、巻き込まれていく生徒たちの日々を描くストーリーです。

神谷浩史は、超ネガティブな高校教師・糸色望を演じています。「絶望した！」が口癖なので、生徒たちからは「絶望先生」と呼ばれています。

神谷浩史に関する噂や評判、主な作品について紹介しました。声優アワードを何度も受賞し、数々の作品で人気なキャラクターを演じて来ています。その実力と声優としての人気は、「進撃の巨人」人気キャラクターであるリヴァイの声優に、うってつけです。