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【進撃の巨人】エレンがライナーの理解者?再会&和解からの「同じ」発言の理由を考察

2021.08.01

進撃の巨人のエレンとライナーはマーレ編で再会します。再会当時は「お前と同じだ」と言うエレンに対し、ライナーが否定したため和解できませんでした。今回はエレンとライナーについて、発言の意味、理由や2人の目的をネタバレを含みながら考察します。

  1. 【進撃の巨人】エレンとライナーの再会シーン
  2. 【進撃の巨人】エレンとライナーの発言まとめ
  3. 【進撃の巨人】エレンの「お前と同じだ」の意味を考察
  4. 【進撃の巨人】最新話のエレンとライナーの現状は?
  5. 【進撃の巨人】エレンとライナーは真の理解者だった

エレンがライナーの理解者なのかを紹介する前に、2人の再会シーンを振り返ってみましょう。パラディ島で調査兵団とマーレの戦士として、別々の道を歩むことになったエレンとライナーはどのような経緯で再会したのでしょうか。2人の再会シーンを紹介する中で、進撃の巨人のネタバレ要素を含みます。

エレンとライナーが再会したのは進撃の巨人第99話です。マーレ国に1人で潜入していたエレンは、負傷兵を装っていたところ病院でファルコに出会います。ファルコはマーレ戦士の候補生として進撃の巨人に登場するため、現在の戦士であるライナーとの関わりもありました。エレンはファルコを騙し、マーレ国にいる仲間へ手紙を出していたのです。そして、エレンの最後の願いとして「ライナーに会わせて欲しい」と言いました。

ファルコは快く受け入れライナーのいる場所にエレンを連れて行ったのです。そこで2人は再会しました。ライナーの様子がおかしいことに気づいたファルコは、自分が今までやってきたことを後悔していました。進撃の巨人に登場するファルコについては、以下の記事で詳しく紹介しています。ファルコについて知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

エレンとライナーの2人は再会した後、どのような会話をしたのでしょうか。次は、2人の会話の一部を紹介します。紹介する中で進撃の巨人のネタバレを含むため、注意してください。2人の会話は進撃の巨人第99話・第100話に描写されています。

ライナー:「何しに…ここに来た…?」

エレン:「お前と同じだよ『仕方なかった』ってやつだ」

ライナーはエレンと再会し、エレンの目的を聞きました。そして、上記の答えを聞いてライナーは頭を抱えます。自分達がパラディ島の住民を殺したように、エレンもマーレ国の住民を殺そうとしていると考えたのでしょう。

ライナー:「お前…言ってたよな…『お前らができるだけ苦しんで死ねるように努力する』って…あの時」

ライナー:「そのために来たんだろ?」

エレン:「あぁ…言ったっけ?そんなこと…忘れてくれ」

ライナーの質問に対し、エレンは一瞬過去の会話を思い出しますが、エレンにとっては昔話であまり重要視していなかったようです。そしてエレンが今の心情を語ります。

エレン:「確かにオレは…海の向こう側にあるすべてが敵に見えた」

「そして…海を渡って敵と同じ屋根の下で敵と同じ飯を食った…」

「お前と同じだよ…」

「ムカつく奴もいる海の外も壁の中も同じなんだ」

エレンはライナーに対し、かつてライナーがマーレの戦士として感じていたであろう気持ちと同じだと伝えました。ライナーはマーレの戦士として、二重人格になるほど葛藤してた過去を持ちます。そのライナーと同じ考えを持っていると話したのです。

エレン:「だがお前は、壁の中にいる奴らは自分達とは違うものだと教えられた」

「悪魔だと、お前ら大陸のエルディア人や世界の人々を脅かす悪魔があの壁の中にいると…」

「まだ何も知らない子供が…何も知らない大人からそう叩き込まれた」

「…一体何ができたよ子供だったお前が、その環境と歴史を相手に」

「なぁ…?ライナー、お前…ずっと苦しかっただろ?」

「今のオレにはそれが分かると思う…」

ライナー:「違う!」

エレンはライナーの気持ちを察したように「お前と同じだ」と言いますが、ライナーは「違う」とはっきり否定しています。

ライナー:「もう…嫌なんだ、自分が…」

「俺を…殺してくれ…もう…消えたい…」

エレンの思いを知ったライナーは、消えたいと今の気持ちを告白します。104期訓練兵時代のライナーは、ヒストリアのことが大好きで読者から気持ち悪いと言われることもありました。しかし、それでも104期訓練兵はもちろん、読者から愛されていたキャラだけあり、ライナーの口から消えたいと発言があった時は、驚く人が多かったようです。

進撃の巨人に登場するライナーは、悲劇の男とも言われています。ライナーがなぜ悲劇の男と呼ばれているのか、なぜ消えたいと発言するまで追い込まれているのかを知りたい方は、ぜひ以下の記事を参考にしてください。

前述したようにエレンはライナーに向けて「お前と同じだ」と発言しました。エレンはなぜライナーと同じだと思ったのでしょうか。そしてライナーはなぜこの発言を否定したのでしょうか。2人の会話を参考に、それぞれの思いを考察します。考察する中で、進撃の巨人のネタバレ要素を含むため、注意してください。

【エレンとライナー】エレンの「お前と同じだ」の意味考察

エレンがライナーに向けて進撃の巨人第100話で「お前と同じだ」と発言したのは、ライナーの気持ちを察したからだと考察できます。というのも、前述したように会話の中でエレンはライナーの葛藤を理解したような発言をしているからです。エレンがなぜこのタイミングでライナーと再会し、同じだと発言したのかは謎です。しかし、マーレ国との決戦を前にライナーと和解をしたかったのではないかと考察できます。

エレンは104期訓練兵時代からライナーを兄のように慕い、頼っていました。そんなライナーがマーレの戦士で裏切者であると知った時には、104期訓練兵の中でも1番怒っていたのです。進撃の巨人読者の間でも、エレンが激怒しているシーンは話題になっており「人生で1番怒ったシーンに見える」や「涙を流してまで怒るのは本気」などと言われています。

それほどエレンにとってライナーは大切な存在であり、裏切りが許せなかったのでしょう。しかし、エレンも目的のためにマーレ国を襲う計画を立てます。マーレ側からすると、エレンはかつてのライナーと同じ立場にあるのです。エレンは目的を達成するために、ライナーは世界を救うために行動した結果、多くの人々が死ぬことになります。成長したエレンはその事実を受け入れてまで、目的を果たそうと行動したのです。

だからこそ、自分と同じように目的を持ってパラディ島を襲撃したライナーと和解したかったのではないかと考察できます。エレンはライナーに歴史や環境が原因だと話しますが、ライナーは「お前が犯人でもういいだろ」というように、自分自身を悪者にして諦めていたのかもしれません。

【エレンとライナー】最初は理解できなかったライナー

エレンはライナーに自分の思いをぶつけました。しかし、進撃の巨人第100話のライナーはその事実を受け入れられず、否定しました。2人が話している最中に、ヴィリー・ダイバーが「パラディ島の悪魔」としたエレンに宣戦布告をします。そのため、第100話では和解できずに、エレンが巨人化し、マーレの戦士達と闘うことになったのです。

2人が和解していたとしてもエレンは目的を達成するために行動を続けたでしょう。しかし、この時点でエレンとライナーがお互いが理解者として和解できれば、マーレ国の多くの人々は死ななかったかもしれません。

ネタバレになりますが、ライナーはマーレ国に戦士として帰った後も苦悩し自殺しようとしていました。この時のライナーは自分自身のことで精一杯で、エレンのことを考える余裕がなかったと考察できます。

【エレンとライナー】128話にて気づくライナー

ネタバレになりますが、進撃の巨人第128話でライナーはエレンの言葉を理解したような描写がありました。それは、ジャンやコニーがイェーガー派を殺すことを躊躇し、話し合いをしている場面です。その場面を見てライナーと同じマーレの戦士だったアニが「あんた達なら壁を壊すことを選ばなかっただろう。私達と違って。」と言いました。

その瞬間、ライナーはエレンとの会話を思い出し「あれは…そういうことか…」と理解するのです。このシーンから104期生は目的のために誰かを犠牲にするようなことはせず、エレンとライナーは目的のためならば犠牲を厭わないという意味であると言えるでしょう。

ライナーがエレンの言葉の意味を知るきっかけとなったアニについては、以下の記事で詳しく紹介しています。アニとはどのような人物なのか知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

ライナーに自分の言葉を伝えたエレンと、エレンの言葉の意味を理解したライナーは進撃の巨人最新話で何をしているのでしょうか。最後に最新話でエレンとライナーの行動について、進撃の巨人のネタバレを含みながら紹介します。

進撃の巨人は長年続いている大人気漫画です。そのため、あらすじが分かりにくい部分もあるでしょう。そこで以下の記事では、進撃の巨人について時系列で解説しています。進撃の巨人のあらすじを振り返りたい方はぜひ参考にしてください。

最新話のライナーの状況

ネタバレになりますが、最新話のライナーは、エレンの目的を阻止するために調査兵団と共に行動しています。進撃の巨人の中で常にライナーはエレンと闘ってきましたが、最新話でもエレンを止めるために行動しているのです。最新話のライナーは顎の巨人を継承し、鳥の姿になったファルコに乗って作戦会議をしています。

調査兵団と一部のマーレ兵は地ならしを止めるために、エレンを殺すしかないと考えます。というのも、エレンが持つ始祖の巨人の能力は強力で、1度戦っただけで全滅しかけたのです。ミカサはエレンを殺す作戦にあまりいい思いを抱いていないようです。しかし、アニに「アルミンを取り戻すことだけを考えろ」と言われ無理やり納得しました。

そしてエレンを止めることを決めたライナーや調査兵団は、エレンと再び戦闘を開始します。進撃の巨人最新話では、エレンのうなじを狙うメンバー、アルミンを助けるメンバー、ジークを探すメンバーに分かれそれぞれ行動をしている最中です。ライナーはもちろんエレンのうなじを狙うメンバーの1人です。ライナー達はエレンを止めることができるのか、殺すことになるのか、これからの見どころになるでしょう。

最新話のエレンの状況

ネタバレになりますが、最新話のエレンはパラディ島以外の人間を殺すために「地ならし」を発動しています。地ならしはパラディ島を守っている壁の中に存在する大型巨人を呼び起こし、行進することで大地を踏み鳴らすというものです。エレンは、目的を達成するために、始祖ユミルの力を駆使し、巨人達を操っています。

そのため、ライナーや調査兵団がエレンを止めようと攻撃してきた際も、大量の無垢の巨人や歴代の9つの巨人を使って戦います。ライナーたちは、現在9つの巨人を継承しているライナーやピークが無垢の巨人を引きつけ、ジャンがエレンのうなじを狙う作戦でした。最新話のエレンはその作戦をもろともせず、大量の巨人を操りジャンを近づけないようにしています。

ジャンはライナーとピークの手をかりながらも、エレンの元へたどり着くことができるのでしょうか。進撃の巨人は2021年4月9日に発売される別冊少年マガジンで最終回を迎えると発表されています。最新話で対立関係にあるエレンとライナーが和解することはできるのか、今後の見どころになるでしょう。最新話でエレンが所有している巨人の能力について以下の記事で紹介しているため、ぜひ参考にしてください。

エレンとライナーは、お互い別の目的のために手段を選ばない理解者同士でした。ライナーは気づくのに遅れますが、最終的にエレンの考えを理解します。エレンが自分の真の理解者だと分かったライナーは今後どのように行動するのでしょうか。今後の進撃の巨人はもちろん、エレンとライナーがどのような結末に向かっていくのか楽しみにしておきましょう。

サムネイル画像は下記より引用しました。
出典: https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/51jwLPASlGL._AC_.jpg