東堂葵についてネタバレ解説をしていく前に、呪術廻戦に東堂葵が登場する第16話までのあらすじを振り返りましょう。呪術廻戦は主人公の虎杖悠仁は史上最強の呪霊・両面宿儺の指を食したことで、宿儺が受肉し、宿儺の器となるところから物語が始まります。一度は死刑を宣告されるものの、最強の呪術師・五条悟の計らいでなんとか命を救われ、呪術師になることを決意しました。

そして呪術師になるために呪術高専の東京校に入学します。同級生の伏黒恵や釘崎野薔薇と日々任務を行いながら、強い呪術師になることを目指すものの、早々に任務で命を落としてしまいます。しかし、宿儺の器である虎杖はまさかの復活を遂げ、呪術高専の東京校と京都校の交流戦に向けて伏黒や釘崎には内緒で特訓を開始しました。

まさか虎杖が生きているとは思ってもいない伏黒と釘崎は虎杖の死を受け入れて、さらに強い力を手に入れようと決意します。そんな時に目の前に現れたのが、呪術高専京都校の3年東堂葵と2年禪院真依です。東堂葵は伏黒にあうや否やいきなり衝撃の一言を放ちました。

「どんな女がタイプだ？…因みに俺は身長と尻がデカイ女がタイプです」という東堂葵の言葉の意図とは一体なんなのでしょうか？今回は呪術廻戦の東堂葵という人物についてネタバレを含めて解説していきます。ネタバレは呪術廻戦のコミックスの最新までの内容を含みます。さらに詳しい呪術廻戦のあらすじについては以下の記事を参考にしてください。

呪術廻戦の東堂葵の経歴やプロフィールを紹介します。

所属：京都府立呪術高等専門学校三年

階級：一級呪術師

身長：約190cm

術式：不義遊戯（ブギウギ）

呪術廻戦に登場する東堂葵は筋骨隆々の肉体を持っていて、ドレッドヘアが特徴です。また、左目の付近には大きな傷跡もあり、幼少期に無かったことから戦いの中で作った傷である考えられます。曲がったことや人から命令されることを極端に嫌う性格です。自分がつまらないと感じた人間をとことん嫌い、逆に面白いと感じた人には熱い信頼を寄せる一面を持っています。

東堂葵は呪術廻戦の登場人物にはかなり珍しいアイドルオタクという意外な一面を持っています。その推しメンは”長身アイドル高田ちゃん”です。交流戦の前に東京校を訪問した時には、高田ちゃんの個握（個別握手会）に行くことも東京を訪れた理由ひとつだと話しています。その時は10枚以上の握手券を握り締めていました。

東堂葵は身長とお尻の大きい女性が好みであると言っています。理想のタイプである高田ちゃんの身長は180cmです。東堂自身は毛の処理や制汗は欠かさずに行う潔癖ぶりで、握手会の際は必ずシャワーを浴びてから参加しています。そのため、全身からは常にいい匂いを発しています。

東堂葵は初対面の男に好きな女性のタイプを聞きます。これには東堂葵なりの理由があります。

東堂葵はどんな女性がタイプかでその男自体が面白いか、つまらないか判断できるそうです。伏黒はこの質問に対して「別に好みとかありませんよ。その人に揺るがない人間性があれば、それ以上は何も求めません。」と答えます。東堂にとっては”退屈”な答えだったようで、その後東堂葵はかなり一方的に伏黒に攻撃を仕掛けました。

京都校の学長・楽巌寺は、生徒たちに交流戦の最中に宿儺の器である虎杖を殺害するように命令しました。もちろん、京都校で最強の呪術師である東堂も虎杖の前に立ちはだかります。そこで伏黒と同じように好みのタイプを虎杖に質問しますが、まさかの答えが返ってきます。それは、東堂のタイプと全く同じ「身長とお尻の大きい女性」という答えでした。

答えを聞いた瞬間、東堂の脳内には存在しない記憶が流れます。東堂葵と虎杖が普通の高校の同級生で親友という世界での記憶でした。記憶の中では東堂葵が同じ高校にいる高田ちゃんに告白して振られ、落ち込んだ東堂葵を虎杖が慰めてくれています。

記憶が溢れ出した瞬間に、東堂葵は虎杖のことを親友と呼ぶようになりました。それからは会うたびにその親密度は増していき、今では虎杖のことを超親友（ブラザー）と呼んでいます。

ここから渋谷事変のネタバレ要素が含まれます。注意してください。交流戦で存在しない記憶が東堂葵に駆け巡った時は、単に東堂葵が激しい妄想をしたのではと考えられてきました。

しかし、渋谷事変でも呪胎九相図で最強の脹相にも東堂葵と同じような出来事がありました。それは虎杖との存在しない記憶が脳内に駆け巡るということで、脹相の場合は虎杖と兄弟だった記憶でした。これによって虎杖の術式は記憶の改竄ではないかとささやかれています。まだ確定ではないものの、2人も同じようなことが起きるとなると可能性は十分にあり得るのではないでしょうか。

交流戦で虎杖を親友と呼ぶようになった東堂葵は、戦いながら虎杖の能力を上げようと指導するなど師匠のような役割をしています。この交流戦で虎杖は東堂葵の能力を吸収しながら成長し、黒閃という強力な武器を身に付けました。

東堂葵は「不義遊戯(ブギウギ)」という術式を使用します。不義遊戯の能力はとてもシンプルです。手を叩くことで術式範囲内にある呪力を持ったモノの位置を入れ替える能力です。シンプルであるがゆえに、応用が効くので戦闘に慣れていて呪術廻戦のキャラクターの中でも基本能力が強い東堂葵は見事にこの術式を使いこなします。

ここからは呪術廻戦のネタバレが含まれます。呪術廻戦のアニメ派の人は注意してください。

呪術高専の東京校と京都校の交流戦の最中、呪霊や呪詛師が乱入してきます。そこで本来戦っていた東堂葵と虎杖はタッグを組んで特級呪霊の花御と戦うことになります。とても強い呪霊で他の生徒は苦戦を強いられていました。

花御は呪術廻戦の中でも強敵として描かれています。特級呪霊の花御は人の森に対する負の感情が呪いとなった存在です。地球はしばらく休む必要があり、そのためには人間が滅亡する必要があるという思想を持っており、真人や漏瑚と共に行動をしています。

特級呪霊である花御に対しても東堂葵と虎杖は臆すること無く勝負を挑みます。東堂葵は不義遊戯を巧みに操りながら花御を惑わし、虎杖が黒閃を決めることで花御を追い詰めました。この戦い決着はつかなかったものの強敵花御を追い詰め、2人の勝利と呼んで良いでしょう。

東堂は呪術廻戦で日本に4人しか存在しない特級呪術師の九十九由基に見出されました。九十九由基も口癖で好きな女性のタイプを聞くので、東堂葵の質問も師匠譲りです。

呪術廻戦の特級呪術師といえば五条悟もいる強い呪術師の階級のことです。以下記事で呪術廻戦の特急呪術師について詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてください。

東堂葵は九十九由基に「簡易領域」という術を教わっています。簡易領域は、領域展開の対策として有効でかなりの速度で発動可能です。呪術廻戦では領域展開を使われてしまうと術者の攻撃が必中になるため、この簡易領域は強力な相手になればなるほど効果を発揮します。

呪術廻戦の中で、東堂葵は芯が通っていて男気あふれるキャラクターで、数々の名言を残しています。ここではその中で3つの名言を紹介します。呪術廻戦のストーリー上で重要なネタバレを含むものもあるため、注意してください。

リアタイと録画両方観んだよ　ナメてんのか？

このセリフは、テレビの散歩番組に大ファンの高田ちゃんが出演する際に京都校の生徒や学長の前で放ったセリフです。東堂葵の高田ちゃんへの想いが伝わってくる名言です。自己中心的な発言は東堂葵という人物が京都校で最強であることも証明されています。

何故なら俺は独りじゃないから

呪術廻戦はアニメ派の人はネタバレを含むので注意してください。花御と対戦したときに登場したセリフです。花御がどのような能力を使用してくるかわかりませんでしたが、東堂葵は自称IQ53万の脳内CPUが勝利（ビクトリー）を弾き出しています。その理由がその場にはひとりでは無く虎杖という親友がいたからです。真っ直ぐで男らしい名言です。

オマエは何を託された？

ここからは呪術廻戦の渋谷事変のネタバレを含みます。注意してください。虎杖は渋谷事変での脹相戦の敗北、釘崎と七海の死、そして両面宿儺の暴走による大量虐殺によって心が折れてしまっていました。そして、真人に辛い言葉を浴びせられ、抜け殻のように呆然としているところに東堂葵が現れて助けてくれます。

「俺はもう俺を許せない」と言って立ち上がることができない虎杖に対して東堂葵は、「俺達が生きている限り死んでいった仲間達が真に敗北することはない。オマエは何を託された？」と声をかけました。この言葉に救われた虎杖は「ナナミンの分までちゃんと苦しむよ」と言って再び立ち上がることを決意します。虎杖の立場をよく理解している東堂葵だからこその名言でした。

東堂葵の声優についてみていきましょう。東堂葵の声優を担当している方は、誰もが知っている大人気アニメのあるキャラクターも担当しています。「呪術廻戦」の声優の情報は以下記事で詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてください。

呪術廻戦の東堂葵役の声優を担当しているのは木村昴です。木村昴は10代の頃にドラえもんのジャイアンの声優としてデビューし、これまでに呪術廻戦以外にも数多くの作品で声優を務めている声優です。声優以外にも近年は歌手や俳優などでも才能を発揮し、マルチに活躍しています。

木村昴はジャイアンの声優として一躍注目を集めましたが、その他にも、ヒプノシスマイクというアニメで山田一郎役を務めて歌手としての一面を見せています。そして、2020年10月からはテレビ東京の朝の番組「おはスタ」でメインMCを担当しています。

今回は呪術廻戦の東堂葵について徹底解説しました。交流戦に参加した京都校の生徒では間違い無く最強の人物である東堂葵です。真っ直ぐな東堂葵は呪術廻戦のキャラクターの中でもひときわ多くの名言を残しています。アイドルの高田ちゃんが好きというギャップもあり、気付いたら好きになっている人も多いのではないでしょうか？

現在少年ジャンプで連載している呪術廻戦の渋谷事変編でも虎杖と共闘して強い敵に立ち向かうなど、かなり活躍しているキャラクターです。今後のさらなる活躍に期待しましょう。