「約束のネバーランド」は週刊少年ジャンプで連載されていたダークファンタジー漫画です。グレイス・フィールド孤児院という場所で何不自由なく過ごしていた主人公・エマ達が、世話役であるママ・イザベラや孤児院（ハウス）の真実を知ってしまうところから物語が始まります。

今回紹介する「コニー」は約束のネバーランドに登場するかわいい女の子です。まずはコニーのプロフィールや特徴から見ていきましょう。ネタバレがあるので注意してください。

約束のネバーランドのようなダークファンタジーが好きな方は以下の記事を参考にしてみてください。アクション性が高い漫画となっているので、少年漫画らしさを求める方にもおすすめです。

約束のネバーランドに登場するコニーは6歳のかわいい女の子です。クリーム色の髪の毛をツインテールにしています。身長は115cmなので、日本の6歳女子とほぼ同じくらいです。孤児院で過ごしている子供達には皆首元に番号が印字されています。コニーの番号は「48294」です。

コニーの特徴と言えば、これまたかわいい「うさぎのぬいぐるみ」を片時も離さずに持ち歩いているところです。このうさぎのぬいぐるみには「リトルバーニー」という名前がついています。コニーは6歳の誕生日にママからもらったことから、それ以来ずっと大切にしています。

コニーはエマが語る限り、「ふわっとした」子で話し方もゆっくりしています。年長組の1人・ドンと仲が良く、2人でいるシーンが多いです。「里子に出て大人になっても、子供を捨てるような大人には絶対ならない」とかわいい声で強い意志をのぞかせる場面もありました。

第1話で無事に里子へ出されることが決まったコニーでしたが、その先にはあまりにも残酷な結末が待ち受けていました。ネタバレすると、世界は「鬼」という生物によって支配されており、孤児院で過ごす子供達は鬼の「食料」として育てられていたのです。コニーは里子ではなく、食料として孤児院から「出荷」されることとなりました。

出荷とは言葉のとおり、「食べごろになったのでどうぞ」ということです。鬼にとっての食料である子供達は「食用児」と呼ばれ、ある一定の条件のもとに順次出荷されていきました。つまり、コニーが出荷された理由もそこにあるということです。

コニーが出荷された理由…その一定の条件とは孤児院で毎日行われる「テスト」での成績が悪いことが挙げられます。鬼たちが最も好むのは成熟した「脳」です。子供の脳は12歳をめどにある程度の成長が完成するので、「12歳」かつ「成績が良い脳」が最も美味しいとされています。ちなみに主人公・エマをはじめ、同じ年長組のノーマンやレイは毎回満点（フルスコア）を叩き出す天才児でした。

コニーは第1話で「テスト、全然ダメだった…」と話していることから、成績は芳しくなかったのでしょう。そのため、出荷の下限年齢である6歳の時点で早くも見切りがつけられたことになります。

つまり、孤児院・通称ハウスの正体をネタバレすると、食料として子供達を育てる農園としての役割を果たしていることとなります。コニーは食料として出荷され、ハウスの門から出たところで死亡が確定してしまうのでした。

ちなみにエマやコニーがいたハウスの名称は「グレイス・フィールド孤児院（G・F孤児院）」です。物語が進むと、このようなハウスは他にもたくさんあり、エマ達はその孤児院から脱出した子供達とも行動を共にすることとなります。

かわいいコニーの死亡は突然の出来事であり、読者には衝撃が走ったシーンでもありました。別の意味でも衝撃だったのが、コニーの胸に刺さっていた花…今度はカラーイラストやアニメでは赤く咲いていた花の正体とその理由について見ていきましょう。

コニーが死亡した時、胸に赤く咲いていたのは「ヴィダ」という名前の花です。ある種の吸血植物であり、鬼のいる世界では自生している身近な植物でもあります。コニーの死亡後も度々登場しており、約束のネバーランドの中で印象的なアイテムの1つと言っていいでしょう。

何故ヴィダを刺すのかネタバレすると、その行為は「グプナ」と呼ばれ、生き物の血抜きをするために使用します。血抜きをすることで食べ物の鮮度を保つことができ、より美味しく食べることができるそうです。そこには「神への感謝や敬意」なしでは成立しないと考える鬼もおり、とても神聖な儀式として鬼の世界では引き継がれている様子が描かれています。

ハウスを脱出したエマは、人を食べない鬼・ソンジュと出会った時にグプナの存在を知ります。生きているうちに花を刺す…と知って、その痛みや恐怖は計り知れないものだったのではとエマはコニーを思い出して悔やみました。コニーは第1話で死亡しましたが、エマやレイといったハウス脱出組の心にはずっと残っている様子が伺えます。

コニーが叶えたかった夢は「ママみたいなお母さんになること」でした。出荷される当日もママ・イザベラの愛情を疑わず、ごはんを「あーん」してもらっています。イザベラから最後の甘やかしを受けて満足そうなコニーは、それはかわいい笑顔を見せていました。

コニーの死亡についてネタバレすると、実は彼女の死にはこのイザベラが関わっています。世界は鬼に支配されていること、子供達はいずれ出荷という名の死が待っていることをイザベラは知っていました。その上で「里子へ出す」という嘘をつき、コニーをハウスの外へと連れていったのです。

ちなみにハウスを管理するママも、実はハウス出身者であることが後々語られます。つまり、イザベラも食用児として育った経緯があるわけです。自身の経験を経てなお、食用児として子供達を出荷し続ける…そこにはどんな思いや理由があるのでしょうか。イザベラについては以下の記事で解説しているので、是非読んでみてください。

コニーが大事に持っていたうさぎのぬいぐるみ・通称リトルバーニーは、のほほんとした顔をよそに物語を真実へと導くキーアイテムとして活躍します。今度はリトルバーニーについて見ていきましょう。

リトルバーニーはコニーが大切に持ち歩いているうさぎのぬいぐるみです。6歳の誕生日にイザベラからプレゼントされました。里子としてハウスを出ていく時ももちろん持っていくと思われていましたが…なぜか当日、リトルバーニーはハウスに置き去りにされていました。

あんなにもかわいがっていたうさぎのぬいぐるみを置いて行った理由…それにはレイが関係してきます。ハウスの真実を始めから知っていたレイは、エマやノーマンに気づかせるために「わざと」見える場所にリトルバーニーを置いたのです。

当然、コニーがそのうさぎのぬいぐるみを大切にしていたとエマ達はよく分かっていたため、出発した彼女を追いかけるようにハウスの門へと急ぎます。その結果、死亡したコニーと遭遇し、鬼という存在を認識するに至ったのです。

コニーの死亡を目の当たりにしたエマとノーマンはあまりに衝撃を受けてしまい、ハウスの門外にリトルバーニーを落として逃げてしまいます。その場にそぐわないうさぎのぬいぐるみを拾ったのはイザベラでした。彼女は何者かがいたことを感じ取り、子供達が脱走しないように策をめぐらすこととなります。

リトルバーニーはその後、イザベラの隠し部屋に飾られているところが描かれています。そこには今まで出荷された子供達のものも…門へと導いた後、1つ1つ回収していたのでしょう。

コニーの死亡を目の当たりにしたことで、エマやノーマンはハウスを脱出する術を探ります。全ては「人間」として生き残るため、仲間と共に生きてくため…ここから約束のネバーランドは食用児対鬼・大人といった構造で物語が進んでいくのです。

しかし、何者かがコニーの出荷を目撃した証拠を握っているイザベラが脱出の糸口をことごとく潰していきます。もう1人のママの登場や内通者の存在、エマの負傷、そしてある人物の出荷などなど…物語は怒涛の展開を迎えることになります。

もう1人のママであり、その強烈な顔芸が印象的なクローネについては以下の記事がおすすめです。ぜひ読んでみてください。

また、約束のネバーランドの原作は2020年に完結しました。物語の全容について知りたい方は以下の記事を参考にしてみてください。ネタバレ注意です。

コニーのかわいい声を担当しているのは内田真礼です。今度は彼女について見ていきましょう。

コニーの声優を担当している内田真礼は演技力抜群で多くのアニメで活躍している声優です。その活躍の場はアニメだけでは留まらず、歌手としての才能も発揮しています。

内田真礼は「中二病でも恋がしたい！」のメインヒロイン・小鳥遊六花役でブレイクしました。その後も数多の人気アニメへ出演し、その勢いはとどまるところを知りません。幅広いキャラクターを演じ分け、かわいい女の子から少年役まで務め上げます。

内田真礼が出演しているアニメについて知りたい方は、以下の記事がおすすめです。

コニーは残念ながら第1話で死亡してしまいましたが、そのかわいさは皆の心に今でも残っています。

屈託のない笑顔が皆の天使だったのに…大きくなった姿を見れないのが本当に残念です。

コニーの全てをネタバレありで紹介してきました。無事に里子に出ることを皆で祝って、本人も「ハウスを出ても頑張る」とけなげに宣言していただけに…その最期は衝撃的なものです。生きてることを願わずにはいられない程、純粋でかわいい女の子でした。もし生きていたら、何歳になっても優しい笑顔を見せてくれる女の子として成長したことでしょう。

約束のネバーランドは2020年に完結し、2021年にはアニメ第2期が始まっています。子供達が奮闘するダークファンタジーをぜひ見届けてみてください。